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Gamelan Marga Sari -Blog-

*ガムラン マルガサリ*のメンバーによるブログです.
夏を彩る更紗と小品展
 バリ芸能研究会様より、情報をいただきました。

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夏を彩る更紗と小品展
■会期=7月22日(土)?28日(金)
☆開場=11:00?19:00
*日曜祝日・最終日は17:00迄/会期中無休
■会場=工藝舎
*170-0003 東京都豊島区駒込1-3-2
phone/fax: 03-3946-4008
http://www5a.biglobe.ne.jp/~KOUGEI/

□出展
●賀集由美子[手描きバティック工房「Studio Pace(スタジオパチェ)」主宰]

 …カイン(腰巻布)、暖簾、ポーチなどの小物を出展、ジャワ島チルボン在住
*Pace(パチェ)はヤエヤマアオキ、茜色を生む天然植物染料のこと

●畑中美穂[型染め作家]
 …更紗文様を和紙に型染めした扇子や団扇、オリジナル手描きバティックの小物を出展

*スタジオパチェと後述のヘンドリ氏工房のコラボレーションで作られた暖簾なども展示販売いたします。
◎中部ジャワ地震被災者支援のお願い◎

 2006年5月27日早朝(西インドネシア時間05:54。日本との時差は2時間)、インドネシア・ジャワ島中部でマグニチュード6.2の地震がありました。ボロブドゥール寺院やプランバナン寺院などの世界遺産で知られる中ジャワ州の古都・ジョグジャカルタとその周辺地域は一瞬で数多の建物、家々が瓦礫と化し、無数の命が喪われました。

 かつて、西ジャワ州チレボンの老舗工房に住み込んで手描きバティックの技法を習得した畑中美穂さんと、チレボンでバティック工房「Studio Pace」を主宰する私、賀集由美子は美術大学の同級生同士。お互い、チレボンをベースにしているとはいえ、ジョグジャカルタは二人で一番最初にバティックを習いにきた思い出深いところです。

 現在のようにネットでの情報検索など考えられもせず、英文のガイドブックを頼りに工業省の傘下機関であるバティック・リサーチ・センターを訪ねて資料を購入したり、市内のバティック教室に通ったりと、手探りでのバティック修業でした。

 今回、駒込・工藝舎にて展示会を開くにあたり、収益の一部を義援金として、バティックに係わる被災者支援に充てたいと願っております。さらに会場には募金箱を設け、善意のご寄付を募ります。また、チャリティーグッズの販売も計画しています。義援金は、最も被害甚大が伝えられるバントゥル(Bantul)県のバティック工房に直接届けます。

 バントゥルはジャワ島中部ジョグジャカルタ特別市の南側に位置し、人口約80万人の県(Kabupaten)です。
同県は人口が膨らみ続けるジョグジャカルタ市のベッドタウンであるとともに、銀細工や、草などの天然繊維を使った籠やインテリアグッズなど、各種手工芸品を生産し、バリや海外向けに供給している地域でもあります。

 天然染料でのバティック作りを手がけるヘンドリ氏(Hendri Suprapto)のワークショップも、ここバントゥル、バングンタパン郡バトゥレトノ村(Kec.Banguntapan、Baturetno、人口約1万人)にあります。同村でも16人の方が犠牲となりました。また、多くの建物が全壊・半壊となり、住民の殆どが避難生活を強いられています。ヘンドリ氏の工房で働く職人さん達の多くも、家屋倒壊の被害に遭いました。

 ジャワ島は現在乾季ですが、2?3ヵ月後には本格的な雨季がやってきます。一日も早く、雨風の凌げる住居が必要なのです。物価が比較的安いインドネシアですが、セメントや鉄骨などの建材は大変高価、特に今、ジョグジャ地域は品薄のためか、レンガやセメントの価格が高騰しています。また大工さんの賃金も上がっているようです。

 今回の義援金が、バティック職人さん達の生活の建て直しに少しでも役に立てばと考えます。インドネシアの染織工芸を愛される皆様に、ご協力とご支援を心からお願い申し上げる次第です。
(2006年7月10日 賀集由美子・記)
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