5月19日

集合時間の19時に少し遅れて池田駅に到着。大阪ピクニックの常連メンバー文さん、先日のユリウスシンポジウムで知り合った友紀さん、高校の同級生のじゅんちゃんを載せて豊能町の我が家へ。途中からカエルの声が高まってくる。我が家の前に着くと、田んぼで青白い光がかすかに光っている。たぶん先に到着している鉄平さんがi-phoneで録音でもしているんだろうとほっておいて、まずは2階へ上がってお茶を一服。友紀さんが持ってきたハーブティ。
鉄平さんとは、阪大のコミュニケーションデザインセンターの西川勝さんを通じて2年前に知り合った。当時は、堺にある高齢者施設の施設長をしていたが、現在は自分のスタイルを貫ける高齢者施設のオープンに向けて準備中。なにやら鉄平さんが興奮して帰ってきた。立ち向かってくるような勇ましいカエルがいたとのこと。i-phoneの映像を見ると、ほっぺたの下を膨らませたふてぶてしい姿がばっちり映っている。などと話していると、バスに乗って最後のふたりが到着。ジャワ舞踊を習いに来ている佳子さんと、去年京都でやった身体気象ワークショップに参加した白石さん。
10時くらいに1回目のピクニックへ出発。まずは、家の正面の棚田へ。思い思いの場所で響きにひたる。今年は雨が降っていないので寝転んでみたりして。昼間は暑かったが、夜になると結構冷える。去年までは2回続けて雨だった。雨だと濡れるので、カエルの気分に近づける面もあるが、雨音が結構響くのだ。カエルの声は、聞こうとするとすぐには聞こえない。響きに包まれたいと飛び込んでいくと、すっと逃げてしまう。遠くの音は響くが、近くの音は響かない。じっと待つ、しばらく待つ。待って気持ちを整える。カエルもこっちをうかがっている。やがて、こちらの気持ちも耳も開きだすと、カエルも落ち着いてすこし音をたて始める。
我が家の辺りは小さな分水嶺になっている。嶺の向こうは京都府だ。北へ流れる小川の方へ歩いていく。国道から逸れて細い道を降りていく。すぽっと音に包まれる。音の種類が違う、明らかにカエルが違う。下りきった平らなところに腰を下ろす。しばらくはあまり鳴かない。すこしすると、足下が光り出した。光るような音が鳴りはじめた。光同士が微妙な色を変えて交信している。すると、やや遠くから深いくっきりとした声がリズムを刻みはじめる。どんどん響きは分厚くなっていく、とある瞬間に静寂が訪れる。あたらしいポイントの発見だった。
一旦、家へ戻った。日付はとっくに変わっている。もちろんイウィンさんはとっくに寝ている。ブナは実家へ遊びにいっている。飲んだり食べたりしながら、カエルの声を聞く。夜明けの奇跡のアンサンブル備えて仮眠を取る。カエルナイトをするきっかけになったのが、夜明けの奇跡のアンサンブル。去年のご案内をご参考までに。
http://margasari01.blog63.fc2.com/blog-entry-433.html
4時に起きて、棚田へ出る、空は白みはじめている。鳥も鳴きはじめている。でも、まだ夜の青も、カエルの響きもしっかりと残っている。その両者が混じり合っている。そしてすこし粘った空気が、谷に漂う青い靄になっている。響きが水平方向に伸びている、広がっている。近くの音と遠くの音が混じり合っている。時折、鳥の声が上から降りかかってくる。この時間は長くは続かない。時間を追いかけるように、坂道を、棚田の上へと上がって行った。一番上の田んぼに座ると、白いサギが2羽舞い降りた。





(写真:白石将生)

集合時間の19時に少し遅れて池田駅に到着。大阪ピクニックの常連メンバー文さん、先日のユリウスシンポジウムで知り合った友紀さん、高校の同級生のじゅんちゃんを載せて豊能町の我が家へ。途中からカエルの声が高まってくる。我が家の前に着くと、田んぼで青白い光がかすかに光っている。たぶん先に到着している鉄平さんがi-phoneで録音でもしているんだろうとほっておいて、まずは2階へ上がってお茶を一服。友紀さんが持ってきたハーブティ。
鉄平さんとは、阪大のコミュニケーションデザインセンターの西川勝さんを通じて2年前に知り合った。当時は、堺にある高齢者施設の施設長をしていたが、現在は自分のスタイルを貫ける高齢者施設のオープンに向けて準備中。なにやら鉄平さんが興奮して帰ってきた。立ち向かってくるような勇ましいカエルがいたとのこと。i-phoneの映像を見ると、ほっぺたの下を膨らませたふてぶてしい姿がばっちり映っている。などと話していると、バスに乗って最後のふたりが到着。ジャワ舞踊を習いに来ている佳子さんと、去年京都でやった身体気象ワークショップに参加した白石さん。
10時くらいに1回目のピクニックへ出発。まずは、家の正面の棚田へ。思い思いの場所で響きにひたる。今年は雨が降っていないので寝転んでみたりして。昼間は暑かったが、夜になると結構冷える。去年までは2回続けて雨だった。雨だと濡れるので、カエルの気分に近づける面もあるが、雨音が結構響くのだ。カエルの声は、聞こうとするとすぐには聞こえない。響きに包まれたいと飛び込んでいくと、すっと逃げてしまう。遠くの音は響くが、近くの音は響かない。じっと待つ、しばらく待つ。待って気持ちを整える。カエルもこっちをうかがっている。やがて、こちらの気持ちも耳も開きだすと、カエルも落ち着いてすこし音をたて始める。
我が家の辺りは小さな分水嶺になっている。嶺の向こうは京都府だ。北へ流れる小川の方へ歩いていく。国道から逸れて細い道を降りていく。すぽっと音に包まれる。音の種類が違う、明らかにカエルが違う。下りきった平らなところに腰を下ろす。しばらくはあまり鳴かない。すこしすると、足下が光り出した。光るような音が鳴りはじめた。光同士が微妙な色を変えて交信している。すると、やや遠くから深いくっきりとした声がリズムを刻みはじめる。どんどん響きは分厚くなっていく、とある瞬間に静寂が訪れる。あたらしいポイントの発見だった。
一旦、家へ戻った。日付はとっくに変わっている。もちろんイウィンさんはとっくに寝ている。ブナは実家へ遊びにいっている。飲んだり食べたりしながら、カエルの声を聞く。夜明けの奇跡のアンサンブル備えて仮眠を取る。カエルナイトをするきっかけになったのが、夜明けの奇跡のアンサンブル。去年のご案内をご参考までに。
http://margasari01.blog63.fc2.com/blog-entry-433.html
4時に起きて、棚田へ出る、空は白みはじめている。鳥も鳴きはじめている。でも、まだ夜の青も、カエルの響きもしっかりと残っている。その両者が混じり合っている。そしてすこし粘った空気が、谷に漂う青い靄になっている。響きが水平方向に伸びている、広がっている。近くの音と遠くの音が混じり合っている。時折、鳥の声が上から降りかかってくる。この時間は長くは続かない。時間を追いかけるように、坂道を、棚田の上へと上がって行った。一番上の田んぼに座ると、白いサギが2羽舞い降りた。





(写真:白石将生)
スポンサーサイト
| HOME |