Gamelan Marga Sari -Blog-

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アサヒからサントリーへ。
10月2日 
六本木のサントリーホールで「作曲家の個展:三輪眞弘」があり、マルガサリで「愛の賛歌」を上演した。この作品は、フェニックスホールで初演して以降、大垣ビエンナーレ、碧水ホール、スペース天周辺、大阪大学懐徳堂など、なんども再演していいる。2進法の演算を音にした4人の奏者による2台のグンデルがベースになり、3拍子のメロディとしてサロンや歌、さらに即興的にルバーブが加わる。また、ダンスも、1人から3人までのバージョンをすでにやった。今回は、イウィンさんと2人で踊った。

前日に、ブナと3人で隅田川に東京スカイツリーを見に行った。吾妻橋の向こう、高くそびえるツリーの手前には、金の雲が浮かんでいる。この雲の横がアサヒビール本社ビルだ。2000年の初夏に本社ビルの1階でアトリウムコンサートをした。古典曲とともに野村誠作曲「セミ」を初演した。この曲でも、イウィンさんとふたりで踊った。



2000年の1月にジャワで結婚した後、日本に帰国して半年足らずだった。古典舞踊はそれなりに踊れたが、創作したり、即興で踊るのは、まったく苦手だった。このビデオにも、それがよくあらわれている。イウィンさんにくっついてなんとか舞台に立っている感じ。2回舞台から退場する場面があるが、2回とも僕の方から先に退場している。一刻も早く舞台から降りたいのだろう。それ以外の場面でも、余裕綽々のイウィンさんに比べて、間が持てていない。テクニックより、意識の問題が大きい。

最後の方に、この時のさくまくんにも、すこし見所がある。バナナを取って出てくる場面だ。本番直前に、ゴンのそばにバナナを発見した僕は、それを使うかもしれないと、もっと近くの取りやすいところに移動させていたのだ。それを最後のいい場面で、半ば即興的に、半ばやけくそ気味にバナナを持って舞台に登場する。そして、なんとむいて食べている。客席が一瞬沸く。食べたのは、即興だったと思う。そして、この客席の反応に救われて、なんとか舞台に居場所を見つけていく。なんとも綱渡りだけど、僕は何度も、土壇場のやけくそ即興に救われている気がする。1996年のジョグジャのタマンブダヤでもそうだった・・・。

この東京公演の後、何度か関東で公演する機会があった。中でも、2002年のランバンサリとの東京公演の際には、気負い過ぎて空回りしてしまった。この時のショックは、立ち直るのに1年以上かかった。それからは、「桃太郎」やエイブルアートの取り組みとかあって、ずいぶんと僕のダンスも変化した。この日のサントリーホールでは、もっと気負ったり、緊張したりするかと思ったが、思いのほか落ち着いて出来た。パイプオルガンをバックに、ぐるりと囲まれた客席、豪華な木のしつらえ、研ぎすまされた空気、透明感のある照明、それらをからだに吸い込みながら、音とともにだけあろうと、静かに立った。

アサヒから、サントリーへ。11年が経過している。次は、麒麟の背中に乗ってか、満点の星(ビンタン)の下でか・・・。
(佐久間新)
 

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