8月4日
衣装の堀井拓也さんと音楽のジェリー・ゴードンさんをひろって、たんぽぽの家へ。6日に、芦屋美術博物館であるパフォーマンスのリハーサル。堀井さんの真っ白な衣装を着て、晴美さんは超ご機嫌。このための練習が始まってから、ずっといい顔をしている。普段はよく、顔に不機嫌玉が変なこぶを作ったりすることがあるのに。
頼まれていた当日のプログラム用の原稿を、夕方、たんぽぽの家の2階の机で書いた。ちょっと煮詰まってバルコニーへ出ると、屋根の上には、三日月、もしかたら四日月?がきれいに上がっている。アンテナのシルエットがきれいな生駒山の向こうのお日さまを顔の西側に浴びている。向いの団地の上にはまあるい給水タンク、ツバメは東へ。ずっと向こうの若草山の上の空は碧い、プカリとパイプからこぼれたような雲が浮かんでる。
なんとか原稿書けました。後は、踊るだけ、お楽しみに。
http://ashiya-museum.jp/
内のイベント・プログラムに詳細があります。
「あたらしいダンスに向かって」
2004年、奥谷晴美さんとはじめて出会った時、
「ああ、これは参った!」
と思った。こんな風に舞台に立てないと。
こんなに力強く、こんなにさりげなく、こんなに自然に、こんなに情熱的に、こんなに切実に。
ジャワ舞踊の中で、ただ、立つということが難しい。いろいろと振り付けを踊るより何倍も。
ただ、そこにいるだけなのに、存在感を持って、充実感を持って、でもさりげなく、自然に、
そこに、ただ、ある、だけ。
なにがそうさせるのかを探ろうと、一緒に動いてみた。時には、よだれまみれになりながら。
ふらふらしてるようでもあり、力強くもある。酔拳?
ふっと、エネルギーの高まる瞬間がある。ここだ、という瞬間に、爆発し、後はもう知らない。
実際、発作を起こして倒れるまで踊ることもある。ダンスは爆発?
舞台でふたりで踊るのは今回がはじめて。リハーサル中、何かが変わったようだった。
あれっ、全部分かってるの? 晴美さん。
僕が誘いかけると、すっと乗ってきたり、わざと無視したり。
こっちが無視すると、くすっと笑ってみたり、わざとすねてみたり。
言葉以外でなら、なんでもコミュニケーションできるようだった。
お互いを気にしながら、なのに、勝手に振る舞う、気ままなダンス。
当日のスケジュールの打ち合わせ中、晴美さんは自然にうなずいていた、さりげなく、でも何かいつもと違って・・・。
「あれっ、晴美さん、普通やん!」
と、スタッフが声を上げた。あまりにも、普通にリアクションしていたのだ、ふつうの人のように。
なにが普通で、なにが障害で、なにがダンスで、なにが音楽なのか。
晴美さんは、実は、車いすなんか乗らなくたって、すいすい歩いて、くるくる回れるのだ。
ほんとは、お話だってできるのだろう。きっと。
今日は、66回目の広島の原爆記念日。
今日も、放射性物質が飛び回っている。
ジャワ舞踊のダンサーも、障碍あるダンサーも、アメリカ人の即興音楽家も、それを、ぐるぐるかき混ぜて、踊り回る。
当たり前のことを、当たり前だと思ってはいけないんじゃないかな。
新しい時代に向かって、さあ踊ろう!
衣装の堀井拓也さんと音楽のジェリー・ゴードンさんをひろって、たんぽぽの家へ。6日に、芦屋美術博物館であるパフォーマンスのリハーサル。堀井さんの真っ白な衣装を着て、晴美さんは超ご機嫌。このための練習が始まってから、ずっといい顔をしている。普段はよく、顔に不機嫌玉が変なこぶを作ったりすることがあるのに。
頼まれていた当日のプログラム用の原稿を、夕方、たんぽぽの家の2階の机で書いた。ちょっと煮詰まってバルコニーへ出ると、屋根の上には、三日月、もしかたら四日月?がきれいに上がっている。アンテナのシルエットがきれいな生駒山の向こうのお日さまを顔の西側に浴びている。向いの団地の上にはまあるい給水タンク、ツバメは東へ。ずっと向こうの若草山の上の空は碧い、プカリとパイプからこぼれたような雲が浮かんでる。
なんとか原稿書けました。後は、踊るだけ、お楽しみに。
http://ashiya-museum.jp/
内のイベント・プログラムに詳細があります。
「あたらしいダンスに向かって」
2004年、奥谷晴美さんとはじめて出会った時、
「ああ、これは参った!」
と思った。こんな風に舞台に立てないと。
こんなに力強く、こんなにさりげなく、こんなに自然に、こんなに情熱的に、こんなに切実に。
ジャワ舞踊の中で、ただ、立つということが難しい。いろいろと振り付けを踊るより何倍も。
ただ、そこにいるだけなのに、存在感を持って、充実感を持って、でもさりげなく、自然に、
そこに、ただ、ある、だけ。
なにがそうさせるのかを探ろうと、一緒に動いてみた。時には、よだれまみれになりながら。
ふらふらしてるようでもあり、力強くもある。酔拳?
ふっと、エネルギーの高まる瞬間がある。ここだ、という瞬間に、爆発し、後はもう知らない。
実際、発作を起こして倒れるまで踊ることもある。ダンスは爆発?
舞台でふたりで踊るのは今回がはじめて。リハーサル中、何かが変わったようだった。
あれっ、全部分かってるの? 晴美さん。
僕が誘いかけると、すっと乗ってきたり、わざと無視したり。
こっちが無視すると、くすっと笑ってみたり、わざとすねてみたり。
言葉以外でなら、なんでもコミュニケーションできるようだった。
お互いを気にしながら、なのに、勝手に振る舞う、気ままなダンス。
当日のスケジュールの打ち合わせ中、晴美さんは自然にうなずいていた、さりげなく、でも何かいつもと違って・・・。
「あれっ、晴美さん、普通やん!」
と、スタッフが声を上げた。あまりにも、普通にリアクションしていたのだ、ふつうの人のように。
なにが普通で、なにが障害で、なにがダンスで、なにが音楽なのか。
晴美さんは、実は、車いすなんか乗らなくたって、すいすい歩いて、くるくる回れるのだ。
ほんとは、お話だってできるのだろう。きっと。
今日は、66回目の広島の原爆記念日。
今日も、放射性物質が飛び回っている。
ジャワ舞踊のダンサーも、障碍あるダンサーも、アメリカ人の即興音楽家も、それを、ぐるぐるかき混ぜて、踊り回る。
当たり前のことを、当たり前だと思ってはいけないんじゃないかな。
新しい時代に向かって、さあ踊ろう!
(佐久間新)
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≪この記事へのコメント≫
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2011/08/07(日) 23:30 | | #[ 編集]
コメントをありがとうございます。
すてきな空間でした。2階からも見てくれる人がいて、その上の窓からも日差しが入ってきて。そういった場所で、みんなのまなざしに囲まれた中で、踊れたことは幸せです。
本番は、晴美さんのちょっとしたアクシデントもあり、ドキドキしましたが、そのことも即興ならではのことだったと思います。
また、ここでも、振り返りを書きたいと思います。
ほかのスタッフの方にもよろしくお伝えください。
すてきな空間でした。2階からも見てくれる人がいて、その上の窓からも日差しが入ってきて。そういった場所で、みんなのまなざしに囲まれた中で、踊れたことは幸せです。
本番は、晴美さんのちょっとしたアクシデントもあり、ドキドキしましたが、そのことも即興ならではのことだったと思います。
また、ここでも、振り返りを書きたいと思います。
ほかのスタッフの方にもよろしくお伝えください。
2011/08/08(月) 16:26 | URL | さくま #JvQfqRII[ 編集]
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