Gamelan Marga Sari -Blog-

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千里オールドタウン パート3
5月2日 、我が家から山道を茨木の方へ走っていくと、大きな園芸屋さんがある。そこを右折し、細い道をあがって峠を越えると、いきなり別世界になる。山里から巨大造成地への裂け目がのぞける。万博外周道への抜け道なので、以前からよく通っている道だ。この日は、造成地の一番上にある彩都の丘学園へ行った。3時間目にある芸術鑑賞のため。10時すぎに校門に着くと、守衛さんがピカピカの門を開けてくれた。教頭先生が出迎えてくれて、ピカピカの校長室へ案内してくれた。今年の4月に開校したばかりの小中一貫校で、全校生徒は71人。5年後には800人になるとのこと。職員室はガラス張りで、先生の机には新品の大画面のパソコンが乗っていた。控え室は、職員更衣室の奥だったが、なぜかここには畳が敷いてあった。

ピカピカの学校は、造成地にあるので木がほとんどない。あっても植えたばかり。まわりもまだ造成中で、赤茶けた宅地が広がっているばかり。11時40分3時間目が開始。中庭のステージ前に、こどもたちが座っている。前の方には低学年、後ろにはもうおとなになりかけの中学生。僕が話を始めると、低学年がにぎやかに反応してくれる。ジャワの仮面舞踊を踊った。10分以上あるけど、みんな集中して見てくれたようだった。終わってから、少しの時間、ワークショップ。木も草も生えていないピカピカの学校の中庭で何が聞こえるか、耳を澄ましてみた。遠くのダンプの音、風の音、ビニールの鯉のぼりのシャラシャラする音、鳥の声も聞こえた。それから、最後に僕からみんなにダンスで波を送ってみた。前の方のこどもは波になって一緒におどってくれたが、後ろの方の生徒はすこしうつむき加減だった。と思っていた、というか思い込んでいた。高学年やましてや中学生になったら、波なんかやってくれないよなあ、と。


数日前、学校から手紙が送られて来た。中には、「佐久間さんへ 彩都の丘学園のみんなから」という文集が入っていた。読んでいると、

なみがおもしろかったです。一番前のれつにすわりたかったです。(3年女子)
目をとじて音を聞いているとスーと風がふいてきて気持ちがよかったです。(3年女子)
目をとじて口をとじて耳をすましたらいろんな音が聞こえました。そよそよザワザワといろんな音が聞こえました。(3年)
波をおくる時も佐久間さんは、「前の方は、おもしろがってたけど、後は、何じゃこりゃて、感じかな。」と言っていましたけど、ぼくはゆっくり波がくる感じが、ちょっときました。(4年男子)
佐久間さんがわたしたちに波をおくってくれたときほんとうに風がつよくなってすずしかったです。(4年女子)
高学年は反応が薄かったかもしれませんが、その人の中ではいい経験になっていたはずです。(9年男子)

といった感想が含まれていた。ああ、しっかり受け止めていてくれたんだ。もちろん恥ずかしさもあるけど、来てくれたゲストに対する気配りもある。波だって、無視してた訳ではない、結構気になっていたのだ。見ている人の理解する力や想像する力をもっともっと信じなければいけないなあ、とつくづく思う。雑草1本生えていないピカピカの学校の始めての鑑賞会のゲストになったのは、なにかの縁かもしれない。吹き抜けのランチルームやガラス張りの廊下はきれいだったけど、味気なさも感じた。なんといっても、ブナが今通っているのは130年越える小学校だし・・・。でも、僕自身はどうだったのか。高度成長期の千里ニュータウンに生まれた僕は、お墓も神社もない街で大きくなったのだ。今では、毎日俳人になったかのように季節のつぶやきなんて言っている僕は、味気のないニュータウンに育ったのだ。そこからどう巡り巡って、今こうやってカエルの音を聞きながらキーボードを叩いているのか。不思議だけど、必然でもある流れ。


このブログには載っていませんが、2007年の1月に、千里オールドタウンという日記を書いています。パート2まで書いて、続くとなっていました。今回、4年経ってパート3です。まだ続くのかもしれません。次の日記に、パート1とパート2を載せます。ややこしくてすみません。
(佐久間新)

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Comment
≪この記事へのコメント≫
子どもの世界はいつでもどこにでもある
大人にとっては本当に何もないところでも、子どもにとっては本当に何もないわけではない。近所のお地蔵さんの前に座って道を眺めているのが好きで、わざわざ海苔弁当作って持っていった記憶が、ぼくにもあります。現実を超えた主観の世界に生きていたのでしょう。妙な樹を神様のように大事にしたり、近所のドブを小川に見立てて遊んだり。親が見たらバカじゃないかと心配しそうなこともある。それが暗黙のうちに許されていたから、こんな年になって酔狂なことをしていられるのだと思います。
このシリーズは何となくおかしいから、ぜひ続けるように。
2011/05/17(火) 12:41 | URL | のびる #-[ 編集]
道を眺めるのは、どうしてあんなに楽しいんでしょう。のびるさんのお父さんお母さんは、きっともっとバカなことをしてたかもしれませんよ!

オールドタウンの再開発と彩都の開発は、きっと同じようなところの別の人が考えていて、パイを奪い合っているんだろうなあ。

今や都心になったオールドタウンのど真ん中には、超高層のマンションが建ち、街のはずれのはずれの彩都には、狸だけがぶら下がったマンションが林立しています。
2011/05/17(火) 23:21 | URL | さくま #JvQfqRII[ 編集]
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