Gamelan Marga Sari -Blog-

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ぬるま湯のダンス
12月10日
未明に、イウィンさんの弟アンバルの奥さんネニーが出産した。女の子で母子とも健康とのこと。まずは、一安心。アンバルに、こどもの名前をつけるように頼まれていた、日本語で。あれこれ考えたんだけど、ナラにした。奈良ではなくて、楢、木のナラ。ブナ科だし、ちょうどいいかなと。ブナのいとこだし。フルネームは、Zeeba Nara Neaとのこと。ナラちゃんと呼ぼう。

こんにちは、ようこそ!ナラちゃん!

今日は、これといった用事もなく、イウィンさんも午後から暇だったので、近所の温泉へ出かけた。前から気になっていたちょっと怪しい、というか不思議な温泉。我が家から妙見山を越えて西へ車で15分。道沿いに、さりげなく温泉マークの看板がかかっている。名前は一応インドネシア語にしておきます。グヌンGunung・ランギットLanggit・ラウトLautという意味の漢字3文字。駐車場に車を停めて、看板の指示通りに、川沿いの杉木立を歩いていくと、寂れたプレハブ風の建物が数棟建っている。小さな食堂のおばさんに声をかけると、自販機でチケットを買えとのこと。700円、いい値段。湯治客用らしきプレハブを越ると、いよいよ温泉の棟に到着。ここもあくまでもプレハブ風、服を脱いでプラスチックのかごへ入れて、中に入ると先客は3名。いずれも5、60代か。

湯船はふたつ。40?43度と32?36度。どちらも3人入るといっぱい。まずは、熱い方へ入る。ううう、気持ちがいい。昼間の温泉は最高だ。窓からは、葉が落ちはじめてすっきりした山と小川が見える。温泉の管がむき出しでめぐり、浴槽はコンクリート、必要なものはあるし、必要でないものはない。よく言えばシンプルで、ちょっとジャワの安宿みたいな感じ。ふたりずつ浴槽に入って、ちょうどいい大きさ。ぬるい方のふたりは、コンクリートの浴槽にあたまをもたせかけて、完全に寝ている。いびきをかいて、こくりと揺れると口に水が入りそうになって、起きる。なかなかの温泉達人。これぐらいリラックスしたいなあ、と思いながら入っていると。熱い方のひとりが、からだを洗いに上がった。

僕は、長方形の長い方の辺に平行になるようにポジションをチェンジした。達人に習って、首をコンクリートにもたせかけた。足先までからだを伸ばして、ゆっくり寝返りを打ってみた。あああ、気持ちがいい。浴槽に沈める用のイスがあったので、今度はそれに座って、静かに首を浴槽の縁から外してみた。口と目のラインギリギリに喫水線がきた。仰向けに浮かぶ感じ。息をするとからだが上下する。水中に沈んだ耳には、ドクドクドクッと心臓の音が響いている。

ぬるい方の達人がむっくりと起きて、からだを洗い出したので、そちらへ移動。おおお、このぬるま湯感!!からだが溶けていく。自分のからだとお湯との境界線が無くなっていく。筋肉や骨に一切ストレスがかからない姿勢を探りながら、お湯と一体化する。死体のように、すこし関節を曲げた状態でふわふわと漂う。時折、隣の達人がわずかに動くと、お湯が対流するのが感じられる。昨日のコンサートの時に、ジャワの古典舞踊を踊る際、静かな鏡のような湖面に、水滴が落ちて波紋が広がるように舞踊をはじめると話したんだけど、このぬるま湯感は、水面ではなく、水中の感覚だ。からだの細胞の水がゆれる感じ。

ジャワ舞踊、特に女性4人で踊るスリンピを踊ったり、演奏したりしていると、ぬるま湯に浸っているように感じることがある。よだれが流れ出て、からだが溶け出していき、間接のあいだにグリセリンが入り込み、からだが滑っていく感じ。息とともに流れ出る嗚咽が歌になる感じ。気持ちよすぎて、もうそこからは帰って来れない感じ。ぬるま湯の心地よさと恐怖。だれも何も話さない浴槽で、隣の達人の頭にはどんな世界が広がっているのだろう、とふと思う。んんん、イウィンさんが待ちくたびれているだろう、とようやくこちらの世界へ戻って来れた。
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Comment
≪この記事へのコメント≫
昼間の温泉いいですね。
虫もときどき朝風呂、昼風呂、はいります。
あかるい湯船はなんだかいいもんですよね。
虫はわりと熱めのお湯をわかして、読書しながら冷めるのを待つのが好きです。

ブナくんに次ぎナラちゃんか~。
かわいい仲間がまた増えましたね~
おめでとうございます☆
2010/12/11(土) 07:38 | URL | おなかむし #-[ 編集]
虫さん
ありがとう。
湯冷めしないようにね。うちだったら、冬はあっという間に冷たくなります。
そうそう、うさんぽピクニックもやりたいですね。
2010/12/12(日) 00:34 | URL | さくま #JvQfqRII[ 編集]
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