Gamelan Marga Sari -Blog-

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ジャワの夜 日本の夜
8月10日
月曜日は、朝から家族3人で淡路島の奇跡の星の植物館へ。バリが特集されており、僕らもお隣のジャワ島の舞踊で花を添えることに。

ラン、ロータス、ハイビスカス、ジャスミン、プルメリア、マンゴー、バナナ、パンノキ、レモングラス、ショウガいろいろ、食虫植物など、熱帯の植物に囲まれた大きな温室が会場だった。台風がやってきそうだったので、曇天。晴れたら大変だっただろうな。時折、観客席の上からミストが降り注ぐ。

上半身裸のコスチュームで温室の片隅に立っていると、なんとも心地いい。肌が湿ってきて、土と花のにおいが空気中に漂っている。それをかき分けて踊れそうな感じ。ジャワのガムランでも舞踊でも、この湿った感じを出すのが難しい。


ジョグジャやソロでは、ジャワの暦(パサラン)が一周する35日に1回、演奏や舞踊が行われる集まりがある。夜の9時頃から12時過ぎまで、間に食事やおしゃべりも挟みながら、ゆったりと繰り広げられる。個人の家の場合はこんな感じ。路地に明かりが漏れてくるドアの前には、何十というサンダルが脱ぎ捨てられている。壁際に座った人と握手を交わしながら、部屋を奥へ進み、その日のホストへ近づいて行き、挨拶をする。揚げバナナや揚げ豆腐や茹で落花生が入ったお皿が点在している中、ガムランの近くの居心地の良さそうな場所を探し、腰を下ろす。なにしろ3時間以上の長丁場である。座るとまもなく男性が優雅に腰を屈めながらお茶を持ってやってくる。甘い甘いお茶がおいしい。丁字入りタバコの甘い煙がたなびく。シンデン(女性歌手)達が笑うとと香水がふわっと立ちこめる。

ガムランが、流れ始める。ルバーブ(擦弦楽器)の湿った響きに、シンデンのとろける声が絡んで行く。クンダン(両面太鼓)が闇を揺らす。聞いている僕の首の骨の間は、グリスが入ったようになり、だんだんとゆっくり動き始める。


8月12日
炎天下で肉体系のバイトを終え、ブナを保育所へ迎えに行き、帰宅。イウィンさんが自宅の前の坂道で涼んでいた。近所のおばさんが植えている大葉とみょうがを摘みに行く。晩ご飯は素麺に決定。それと空芯菜(カンクン)と牛肉の炒め物、近所おばさんにもらったキュウリとトマト。

水浴び(マンディ)をして、イウィンさんとブナは、家の前の坂で線香花火のミニミニ花火大会。僕は缶酎ハイ片手に少し離れた坂に寝っころがって、星を眺めた。足下からは蛙の声、左からは鈴虫の声が聞こえた。右の遠くでは、昼の暑さに狂った蝉がカサカサと羽をならし、時折鳴いていた。しばらくすると、足下からは稲の香りを含んだ涼しい風がざわわざわわと上がってきた。ベガの直角三角形がよく見えた。二人は家へ戻ってスイカを食べているようだったが、僕は、流れ星でも見えないかとしばらく粘ってみた。
(佐久間新)
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simQSnqZmhK
2011/10/02(日) 09:29 | URL | tgkrtyf #1oO/k002[ 編集]
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