Gamelan Marga Sari -Blog-

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キョージュになる。後編
1月18日

コンサートの続き。

さて、仕切なおして、いよいよピアノソロ。と、思ったんですが、気になってコンサートの録音音源を最初から聞き直すと、記憶違いがあった。堀越さんが出てきたのは、全員でクエスチョンにチャレンジした後だった。訂正です。

で、もう一度仕切なおして、ピアノソロ。
テクニック48)振り子奏法 から始めることにした。椅子の位置が重要だ。何度も椅子の位置を動かす。あんまりやっているので、客席から笑いが起きる。でも、これでだいぶリラックスした。位置を決めたら、背中を真っ直ぐ伸ばして座り、ゆっくり揺れ始める。全身に神経を張り巡らせ、振り子になりきる。手が鍵盤に当たるのにまかせておく。
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やがて、ゆっくりと床に足をつけ、振り子から少しずつ目覚めていく。身体にスイッチが入る。手首を楽にして、指を鍵盤に叩きつける。骨が鍵盤の上を踊る。音に耳を澄ませ、思いきって骨を叩きつけていく。決して力まかせに叩くのではなく、ダイナミックかつ繊細な音が立ち現れるのを感じながら、ジャワ舞踊で培ったテクニックを使って、腕を自由自在に、時に自分をも裏切りながら、動くにまかせていく。
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沈黙。鍵盤に腕を乗せて、ゆっくりダンスを再開。腕がわずかに動くと、音がいろんな表情を出す。動きと音をじっくり楽しみながら、動いていく。
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ピアノに背を向けて、ゆっくりと立ち上がる。硬直した腕の先で、鍵盤に触れる。もう少し、もう少し、弾こうか、どうしようか、といったところで、いい感じになったので、そこで終えた。
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演奏後、野村さんがインタビューしてくれたが、なんだかとても昂揚してすぐには声が出なかった。僕がちょっとしゃべった後で、ヒューさんが提案した。

「佐久間博士をプロフェッサーに推薦しよう。」

ということで、えずこホール大学キーボード・コレオグラフィー学科のキュージュに任命されてしまった。

参加者全員のための抽選会。
野村さんのCD、ヒューさんのCD、そして僕からはカラスの羽のプレゼント。カラスの羽の話は長くなるので・・・。3年前にカラスの羽がきっかけで、ジャワ舞踊の大切な気づきをしたのだ。そして、1等賞は、当たった人のための3人によるパフォーマンス。保育園の担任のS先生に当たった。
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引き続き、フォーラム。
ホールのロビーにあるバーで、大根煮とCさんの奥さんのお手製キムチとお茶を頂きながら、いくつかのクエスチョンに関してディスカッション。
クエスチョン
8)ピアノを拝む宗教があったら面白いでしょうか?
11)全ての鍵盤演奏は、振付になり得る。では、全ての振付は、鍵盤演奏になり得るのか?
12)全ての美術作品は、音楽やダンスの楽譜であり得るのか?
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17時、ようやく全てが終了。
夜は、ダイスケさんのお友達がやっているイングランド風のパブ「ロートレック」で打ち上げ。パブ自慢のギネスのドラフトビールを注文した。クリーミーな泡が最高。

ヒューさんの提案で、Inauguration of the new professorをしようということになった。パッと聞いて分からなかったが、Inaugurationというのは就任式という意味だった。イギリスのプロフェッサーというのは、なかなかなるのが大変で儀式も物々しいという話を本で読んだのを思い出した。で、ヒューさんが言うには、最初の儀式は、前プロフェッサーの死を悼む儀式。ビオラ、尺八、ギター、オカリナによる伴奏と舞い。続いて、新プロフェッサーへの引き継ぎの儀式・・・、と本格的に悪ノリして儀式を進めた。
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途中からは、ワークショップ参加者やえずこホールの水戸さんのバンドなどが賑やかに演奏を続けた。僕は、抽選でカラスの羽が当たったIさんに、カラスの羽の経緯を説明したりした。Iさんは、とても喜んで受け取ってくれた。

このあたりで、僕は顔から血の気が引いて行くのを感じた。そんなに飲んでないんだけど、疲れが出たのだろうか。ちょっと横になったりして、なんとか持ち直した。野村さんとヒューさんと3人でタクシーに乗って、ホテルへ戻った。なんだか興奮状態が続いていたので、ヒューさんの部屋でもう少し話を続けることになった。

ヒューさんは、ブログをしていて、キーボード・コレクションの全てを書き込んでいる。
http://blog.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendID=109982612&blogID=464477850

そして、そこにイギリスの友達たちが、真面目にふざけて書き込みをしてきているのだ。「ドクター、最近やる気が出ないんだけど、テクニックの何番が効くでしょうか?」などなど。それに対する処方を、3人で爆笑しながら書き込んだ。夜中に一体何をやっているんだか。1週間ずっと一緒にいて、すっかり息が合ってきた。

翌朝、僕は一足お先に仙台空港へ行った。野村さんとヒューさんは少し遅れて、新幹線で東京へもどる予定になっていた。空港では、えずこホールの日高さんが、エスカレーターで上って行く僕を最後の最後まで見送ってくれた。長いけど濃密だった旅が終わった。
(佐久間新)
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