Gamelan Marga Sari -Blog-

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23年ぶり
ちょっと振り返って日記を書きます。

10月12日日曜日

2000年以来8年間、大阪府豊能郡豊能町牧に住んでいる。子供ができてからは、自治会と消防団にも入って、だんだんと地元にどっぷりつかり始めている。

集落は47件。我が家以外のほとんどは、この地に数百年、長い家は1000年以上住んでいるという。山に囲まれた小さな盆地に田んぼがあり、山裾にかけて棚田が広がっている。集落の東側から、かみんじょ、なかんじょ、むかい、しもんじょ、とよばれる地所になっている。かみんじょには、水源地があり、水出さんというお宅が自治会長をしている。

この日、秋の村祭りが行われた。23年ぶりに御輿が修復され、久々の村祭りだった。200年ほど前に購入した御輿の状態が悪くなったことや、社会が経済中心になってきたことなどがあって、村祭りは中断したのだ。今年ようやく、寄付や助成金で、御輿と獅子舞が見事に復活し、そのお披露目の秋祭りだった。

8時、村のはずれの丘の上にある神社に集合。はっぴに、短パン、白の地下足袋、ふとももにひんやりした空気が新鮮で、ぴりっと引き締まる。神社脇の倉庫から御輿を運び出す。黄金の御輿は500キロ近くあり、これだけでも大仕事である。ご神体の鏡や鳳凰や飾りを、アーデモナイコーデモナイとみなで相談しながら付けていく。

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御輿の黄金色の屋根がものすごい存在感である。異世界からやって来たように見える。丘の上にある神社はひっそりとした森にあり、土、石、材木、瓦、わら、綱、紙などから出来ていて、限りなくモノトーンというかアースカラー空間なのだ。そこへゴールドである。音でもそうだが、自然の中に金属があると本来はすごく異質で存在感があるのだ。ガムランもしかり、特別な空間が生まれるのだ。舞踊でも御輿くらいの存在感を出してみたいものだ。

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9時頃に、神官と巫女さんが到着。おそろしく年季の入ったPA装置で、祝詞を告げたりナンヤカヤと式を進めていく。そして、獅子舞の出番。僕も入りたかったが、練習にもあまり出られなかったし、新入りだし、今年は見ている側だった。立派な獅子である。身体は深緑色の布に、白と黒の馬のたてがみがつけられている。頭は木製でこちらにもたてがみが付いている。本物をこんなに間近で見るのは初めてかも知れない。僕と同年代で、普段は大阪市内まで勤めに出ている公務員のHさんともうひとりWさんが獅子に入った。お父さん、大熱演である。いいなぁ!!

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僕は千里ニュータウンで生まれたので、祭りなんかなかったのだ。盆踊りだって、小学校の校庭で、一休さん音頭やドラえもん音頭ばっかりだった。そのせいか大学へはいると、十津川の盆踊りやジャワやバリの芸能にはまった。20才の頃だから、もう20年近く前。しかし、浴衣を着ても、インドネシアの民族衣装を着ても、どこか地元民のようにはいかない何かがあった。

それから現在まで、毎年十津川へも通い詰め、もちろんジャワ舞踊も続けている。20年も続けているとよそ者にも段々と雰囲気が出てくるようになった。この日の僕は何者だったのだろう。何の因果か日本の田舎に住むことになり、祭りの衣装を着て、祭りに参加していた。よそ者のような感じもしたし、地元民のような感じもした。ブナは、自分の父親の姿をどうみたのだろうか。

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10時過ぎ、いよいよ御輿の出番。20名ほどで担ぐ。結構ズシンと重い。拝殿を1周し、腰をかがめて鳥居をくぐらせる。ここで一旦終了。御輿をトラックの荷台に積み、細い山道を下って、公民館へ運び込む。昼休みを挟んで、午後からは村中を練り歩くことになっていた。

家で昼ご飯を食べて、公民館に集合。みんな集まってきている。200人ほどだが、ここの集落にこんなに人がいたのかとびっくりした。平均年齢はいくつだろうか、50才は軽く越えているであろう20数人で、御輿を担ぎ、集落を練り歩く。要所要所で、御輿を揺らし気勢を上げる。単純に人数で割っても25キロ。背のばらつきもあるし、もっと重く感じた。

こんな重いものを担ぐだけで、なんでこんなに楽しいのだろうか。23年ぶりの御輿に、皆が興奮していた。

ソーシャル・インクルージョンやコミュニティアートの世界で、アートは人と人とを結びつける力があるといって、そちらの世界でも僕自身もいろいろやっているのだけれど、こんなに身近なところで「祭り」の力を改めて実感した。
(佐久間新)
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