Gamelan Marga Sari -Blog-

*ガムラン マルガサリ*のメンバーによるブログです.
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「桃太郎」海外初公演!
8月23日土曜日

ジャカルタの本番当日。この日は午後集合のなで、家族3人でタマン・ミニ・インドネシア・インダ公園へ遊びにいった。インドネシア全州のパビリオンが集まったとても広い遊園地だ。ここのジョグジャ館の館長であるプリヨ・ムスティコさんを訪ねたが、会えなかった。去年すでに引退されていたのを忘れていた。おおきなプンドポでガムランと舞踊の練習が行われており、何人かの舞踊家、演奏家と再会した。

元プジョクスマン舞踊団メンバーでハヌマン役が得意のココさん、クロノ・トペンの名手ルスランさんの奥さんで舞踊家のマヤさん、親友ランテップのお兄さんで舞踊家のボウォさん、ISIジョグジャのガムランの先生で我が家へも2ヶ月滞在したバンバンさん、などなど。

ちょうど女の子たちが群舞の練習をしていた。ひとりの女の子のダンスに目を奪われた。身体の動きがしなやかである。身体の部分部分が動きの必然に合わせて、脱力と緊張を連携させていく。身体の中心を動きの起点とする時は、肩、腕、手首は適度に脱力させ、遠心力や重力に任せて最小限の力でコントロールしてなすがままに動かしていく。同じ動きをしていても、まわりのダンサーとは動きの質が違う。本番前に、いいものが見れました。

園内で昼食。インドネシアの観光地にある国内客向けの食堂は、意外と安くておいしい。チョト・マカッサル(マカッサル地方のスープ)を頼んだ。予想以上においしかった。

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タクシーで、ブンタラ・ブダヤへ戻る。

夕食にはかなり早いが、オレンジ色の箱に入ったチェーン店のお弁当を食べる。鶏と野菜の中華風炒め物。なんだかケータリング風で、ジャワにはない都会的なお弁当。ご飯がとてもおいしかった。

昨日は不完全だったサウンドチェックをする。すっかり舞台が整ってきた。今回のツアーは、出演者以外にもスタッフがたくさんいて、とても心強い。舞台設営や音響は現地スタッフが活躍してくれる。こちら側のスタッフは、舞台監督の羽田さん、照明のキュウちゃん、美術の原田さん、通訳の岡戸さん、なんでもお手伝いの永留さん、ブナやアルムちゃんの世話をしてくれる高橋さん、そして、留学生の田渕さんと西田さん。
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日が暮れると会場に人が集まり始めた。子供連れのグループもたくさんいる。150席の椅子席はすぐに埋まり、芝生やまわりに座り込む人も出てきた。また、通りに面しているので、門の近くでは、バイクにまたがってみている人もたくさんいる。

20時に舞台が始まる。

僕は、まずじじいの友人役で登場する。じじいと竹をたたき始めて、「桃太郎」のメインテーマが始まると、そこで客席からは大拍手。1場のそれ以降はシンボリックな場面なので、客席は息をのんで見守っている。演者も客席のパワーに乗せられてうまく滑り出せた感じだ。

2場は、声と身体で日本の農村風景や儀式を描くシーン。ルマ・クドゥスの中で、田起こしのシーンために、牛になる準備をする。続いて、田植え、雨、カエル、セミのシーンへとつながっていく。稲刈りのシーンでは、突如マンボを踊ったり、奇行に走ったりする。僕は牛から鬼へと再度着替えていると、客席から笑いや拍手が聞こえてくる。

3場は、桃太郎がイヌ、サル、キジに出会い、鬼ヶ島を目指す場面で、演劇が多用される。さあ、言葉が通じるか?

キャラクターがあらわれるたびに笑いが起こった。客席とは十分にコミュニケーションが取れているようだ。特に、キジと哲学者は大いに受けていた。
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4場の戦い。

5場の鬼の道行き。

22時を大きく回って本番終了。
4場の混沌と5場の長い静寂の場面は、日本でも賛否両論の場面だが、席を立つ人はほとんどいなかったようだ。

大急ぎで撤収し、現地スタッフと記念撮影をし、ホテルへ戻った。翌朝、9時40分の便でジョグジャへ飛ぶので、ホテルを7時に出発しなければならない。とても疲れていたが、数人が集まって、ホテルの食堂で打ち上げになった。

いろいろ話したので、全部は覚えていないが、キュウちゃんがあるエピソードを聞かせてくれた。

5場の静寂のシーン、会場の門近くで、外からのぞき見ている客が少し騒がしくなった。するとすぐに、現地スタッフの親方が客をピシッと黙らせたそうなのだ。

キュウちゃんは学生時代は演劇をし、その後、長年舞台の裏方をやってきた。彼女は、公演中に舞台の出演者と裏方の間に一体感が生まれるのを感じることがあるという。今日の親方の姿を見て、現地スタッフと出演者の間に一体感が生まれている気がした、と感想を言ってくれた。とてもうれしい話だった。


8月24日日曜日

6時前に起きて、出発準備。各部屋にモーニングコールをする。まるでツアコンである。実は結構好きなんだろうなぁ。

田渕さんと西田さんがガンビル駅へ出発。申し訳ないが経費節減のために、電車でジョグジャへ帰ってもらった。

7時前に中型バスが来る。
野村さんとウティさんが増えたので、25人分の荷物と舞台装置をバスに詰め込む。スカルノ・ハッタ空港へ向かう。日曜日なので渋滞はない。ジャカルタの街へ来たのは、2000年1月の結婚後、イウィンさんのビザを日本領事館へ取りに来て以来なので、8年ぶりか。ますます高層ビルや高層アパート、画一的なショッピングモールが増えている。

25人分のチェックインを済ませ、待合いロビーにはいる。スターバックスコーヒーがあった。みんなホットしたような感じで、コーヒーを飲んでいる。ジャカルタのゴミゴミしたところにいたからねぇ・・・。

ジョグジャの空港には、ISIジョグジャの音楽心理学教官で、現地受け入れ代表のジョハンさん、バスの運転手、キジャン(トヨタのバン)の運転手、イウィンさんの弟のアンバルが迎えに来てくれた。ジョグジャの宿は、常宿ウィスマ・アリスと僕の家だ。佐久間家には、僕たち一家の他に、西さん、麻未ちゃん、加奈ちゃん、キュウちゃん、尾崎クン、バミオが泊まることになった。ジョグジャの我が家には、スタジオがあるのでそこに雑魚寝である。雑魚寝で申し訳なかったが、家なのでホテルよりもリラックスできると言ってくれた。ありがとう。

家へ着くと、イウィンさんの家族、親戚が集まって、昼食を作っていた。久しぶりの家庭料理がうれしい。一息つく間もなく、ジョグジャにおいてある愛車キジャンに乗って、ウィスマ・アリスに出かけた。そこで、ジョハンさん、真さん、野村さんと合流し、新聞記者が来ると言うギャラリー・クダイ・クブンへ。5月もお世話になったオン・ハリ・ワフユさんもやって来た。彼は、ジョグジャ郊外のニティプラヤン村でアートセンターを主宰し、今回はチラシやブックレットのデザインをしてくれた。本の装丁で有名なデザイナーでもある。

ミックスジュースを飲みながら、新聞記者を待つが、結局来なかった。これもまたジャワである。代わりに、夕方、地元のラジオFM SONORAに出ることが決まった。ラジオでは、ジャカルタ公演の音源も交えて、ジョグジャ公演の宣伝をしゃべった。

この日の夕食は、出発前から、全員で集まって食事をすることになっていた。ジョグジャの目抜き通りマリオボロ近くの中華料理屋レザット。留学中に発見して以来の馴染みの店である。メダンから引っ越してきて開店まもなくの時に、偶然通りかかったのだ。いつも店に入ると、おばさんがお薦めをどんどん説明してくれるが、僕のお気に入りは茹で鶏、真さんのお気に入りはカニのメダンソースかけ、ふたりの共通のお薦めはフン・ユン・ハイ(芙蓉はい)である。なんでもおいしいが、この日は、上に書いたお気に入り以外に、アスパラガススープ、海老のピリ辛、もやしの炒め物、豆腐と野菜の炒め物、などを注文し、おなかいっぱい食べた。

いささか食べ過ぎたかも知れない。ジャカルタからのハードスケジュール+辛い食べ物とカニの誘惑が、みんなの胃袋でせめぎ合っていた。

(佐久間新)
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