Gamelan Marga Sari -Blog-

*ガムラン マルガサリ*のメンバーによるブログです.
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
ライク・ア・ローリング・ストーン
日曜日はチタチタレストランでインドネシア語のレッスン。夜は船場アートカフェでカミスのダンスワークなのだが、大西由希子さんが体調不良とのことで、今日は「桃太郎」で雉を演じた尾崎クンと三輪眞弘さんの作品で一緒にダンスを作っている原田さんと身体表現のダンスワークをすることにした。

ゆっくりと寝返りをする。
床に寝転がって、身体の1点から動かし始める。それを次のパーツへと伝えながら、なんとか寝返りまで持ち込む。
身体の重み、筋肉や筋や骨のつながりを意識して、感じながら、ゆっくりと動く。自分で動かすのではなく、勝手に動く感じ。

やってみるとなかなか難しい。少しでも勝手に動くと、やっていても見ていてもすぐに分かる。身体をなるべく細かなパーツに分けて、なるべくゆっくりと動く。流れ出せば、身体はどんどん勝手に動き出す。

以前から寝返りのワークショップはやっているが、少し深められた感じがした。

さて、旅日記の続きを書こう。ワークショップ三昧の一日を終えて、この日は料理を作った。

9月26日水曜日
朝早く6時頃、目が覚める。ボブの家の近くを散歩してみた。イングランド中部ハダスフィールド近郊のメルサムという小さな町だ。すべての建物が黄土色と灰色の混じった石からできている。レアの部屋の窓から見える教会の塔が町で一番高い建物だ。パン屋と雑貨屋が店を開けようとしている。町の中心の三叉路には、店が数軒あるだけ。バス停に出勤するの人が数人並んでいる。町の由来を書いたボードがあり、以前は紡績で栄えたと書かれている。どんよりと曇って、今にも小雨が降りそうだ。寒くて耳が痛くなってきたので、ボブの家へ戻った。朝食はもちろん紅茶とパン。ボブが昨日のケルマングループとのワークショップの時に撮った写真を見せてくれた。彼はパフォーマーだが、映像作家としても活動している。野村クンがいい表情をしている。

しばらくすると、アンディの家から野村クンとケルマングループのマリアンがやって来た。ボブのアイデアで、昨日、将棋作曲で作った楽譜を家でやって、それをビデオで撮影しようということになった。まずは、食堂で朝食の続きをとりながらパフォーマンスし、次は寝室に移り、それぞれのソロを撮影することになった。

野村クンが、サラの泊まっていた寝室で、というか本当はボブとタルの寝室で、ベッドに潜り込んで鍵ハモと眠るシーン

僕が、レアの部屋の2段ベッドで目覚め、窓の外に鳥を発見するシーン

マリアンが、屋根裏部屋のレアのベッドで、ケルマンスタイルでパフォーマンスするシーン

ボブとタルが、屋根裏部屋の自分たちのベッドで、仲良く?目覚めるシーン

これらを続けて撮影した。ビデオを見せてもらったが、いい感じで撮れている。朝、ボブに写真を見せてもらった時、僕の顔は動いている時はいいが、止まっている時に迷いがあるようにみえるなぁ、と感じられた。それを少し意識できたのが良かったのだろう。

今日は、野村クンと僕で料理を作って、ボブの家族をもてなすことにしている。タルの運転で、ハダスフィールドの中心にある大型スーパーとオリエンタルマーケットに買い出しに出かけた。スーパーで、食材を見ながらメニューを考えた。オリエンタルマーケットとタルが呼ぶ「東東DongDong」という小さな店には、中華食材がソコソコ揃っていた。

ボブと僕たちがした小学校のワークショップで得た謝礼で、買い物ができた。車の中で、タルがいろいろな話を聞かせてくれた。外国人と接し慣れているので、彼女やボブの英語はとても分かりやすい。サラが今日から用事でロンドンへ行っているが、なんと、彼女は半年の予定で彼らの家に滞在していて、しかも、それはボブが勝手に決めて、ある日突然サラがやってきた、信じられる!?、とタルがユーモアを交えて話してくれた。なんだか我が家のようで、とても親近感が湧いた。

家に戻って、ボブも一緒に4人で軽い昼食をとった。愛犬のディランを連れてみんなで散歩に出た。教会の横を越えて、坂道を上がっていく。花壇をきれいに作った住宅地が並んでいる。少し行くと、もう塀から馬が首を出している。そこから先は牧草地で、平らな石を胸の高さまで積み上げた塀が延々と続いている。塀に沿ってボブとディランがどんどん走ってていく。転がる石のように・・・。小雨を含んだ横なぐりの強い風が吹いている。風に吹かれてどんどん歩いていくと、坂がそこで終わって、崖になっていた。思わず野村クンと笑ってしまった。一昨年、Iピクニックで即興をしたジャワのポンジョンの崖を思い出したのだ。ポンジョンほどの絶壁ではないが、崖淵に立つと、深い谷が眼下にあり、向かいは牧草地になっている。右手に向かって谷が緩やかに曲がり、丘が連なっている。

ボブとディランとタルは先に帰っているから、と行ってしまった。向かいの牧草地では、牛が草をはんでいる。一瞬、時間が止まっているのか、と思うと1頭の牛が不意に一歩を踏み出して、また草をはむ。井上信太さんの作品だね、と僕が言った。野村クンがふんふん肯いている。遠くの丘には、わずかに日が差している。丘の手前では、トラックが音もなく進んでいく。谷底からは、流れている川の音が聞こえてくる。

さて、料理作りである。野村クンが野菜を切り、なぜかレアがキッチンにイーゼルを立てて、絵を描いている。僕がメインシェフである。

*** メニュー ***
キノコ、ジャガイモ、タマネギ、にんじん、絹さやの具だくさんみそ汁
麻婆豆腐ナス入り
ケルプとサーモンの煮物
焼きビーフン
キクラゲの炒め物
ご飯
ビールとワイン
**************

夕食はボブの仲間も呼んで、賑やかになった。ジョーがビートボックスと彼が呼ぶ口ドラムを聞かせてくれた。ミソが台湾製で甘口だった、ナスに油が通りにくかった、コンロの火力がやや足りなかった、ケルプにやや芯が残った、などの問題はあったものの、鍋で炊いたカリフォルニア米やイギリスのビールはとてもおいしかったし、みんな喜んで食べてくれた。

夕食後、「ズーラシアの音楽」、「あいのて」、「桃太郎」、ボブの撮ったヒュー・ナンキヴェルが路上やプラットホームでオルガンを弾く作品、などのDVDを壁に投影してみんなで鑑賞した。「あいのて」は特に大受けだった。

この日は、サラがロンドンへ行ったので、野村クンはボブの家に泊まった。

9月27日木曜日
紅茶とパンの朝食。ジョーとレアは学校へ行き、サラとボブに別れを告げ、9時過ぎにバス停に並んだ。バスでハダスフィールドまで行き、そこからヨークまでは列車に乗った。1時間ほどでヨークに着いた。野村クンは、12年前に1年間ヨークに留学していたのだ。12時30分に駅で、藪久美子さんと合流した。やぶちゃんは、文化庁の派遣でコミュニティ音楽を勉強するためにヨークへ来ているが、最初の1年は英語を勉強しなければならないそうだ。彼女はヨークへ来てまだ5日目。東京でやった「さあトーマス」の公演にも見に来てくれたそうだ。サーモンコロッケの昼食をヨーク市内でとり、列車でエジンバラへ向かった。エジンバラまで2時間30分、列車は快適だった。

18時30分エジンバラ駅に到着。エジンバラ大学の博士課程で作曲の勉強をしている薄井しおりさんとアノタイさんが迎えに来てくれていた。僕らは知らなかったが、同じ列車でIピクニックのメンバーであるアナンさんもロンドンから来ているはずだった。しかし、彼は乗っていなかった。この日は、列車のダイヤが大いに乱れていて、僕らもヨークで乗る時にはとても苦労したのだ。しおりさんがタクシーで僕らをB&Bへ送ってくれた。チェックインを済ませて、再びタクシーでサイゴンというチャイニーズレストランへ送ってくれた。レストランには、僕たちを招聘してくれたエジンバラ大学音楽学科の先生と大学院生が待っていてくれた。ナイジェル教授、タムシン、キムホ、ジャン・ダヴィッドJD、アノタイ、しおり、アナン、野村、藪、佐久間の10人で円いテーブルを囲んだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ポンジョンの崖の補足説明です。
2004年から開始している野外で即興するグループIピクニックが、2005年にジャワを訪れた時に即興パフォーマンスをした場所。断崖絶壁の上にテントを張って3泊し、昼夜を問わず即興をくり返しました。野村幸弘さんがDVDを作っています。来年は、このDVDの上映会も各地でする予定です。その時の模様は、野村誠さんのブログに詳しく描かれています。
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20050512
(佐久間新)

スポンサーサイト
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Copyright © 2017 Marga Sari All Rights reserved.
Designed by aykm
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。