水曜日は、京都の河原町御池にあるJEUGIAでジャワ舞踊教室をしている。18時、賀茂川に程近いビルの前に着くと、6階建てのビルの上で、強風を楽しむようにトンビが舞っている。8羽が思い思いに羽を広げている。羽を羽ばたかせずに、尾翼だけを小刻みに動かしている。
少し戻って先週、スペース天で行われている井戸工事を見に行った。10メートルほどまで掘り進んでいる。山の下に流れているであろう地下の水脈を想像するために、裏山に上った。小川を辿っていくと小さな治水ダムがある。そこまでは何度も行ったことがある。今日は、まっちゃんと二人でさらに奥へと入っていった。少し歩くともうひとつ治水ダムがあった。ダムによじ登り、溜まって池になっているところを覗いた。
少し戻って先週、スペース天で行われている井戸工事を見に行った。10メートルほどまで掘り進んでいる。山の下に流れているであろう地下の水脈を想像するために、裏山に上った。小川を辿っていくと小さな治水ダムがある。そこまでは何度も行ったことがある。今日は、まっちゃんと二人でさらに奥へと入っていった。少し歩くともうひとつ治水ダムがあった。ダムによじ登り、溜まって池になっているところを覗いた。
鯉が泳いでいる。6,7匹泳いでいる。しばらく見ていると、1匹だけ動きが全く違っているのに気づいた。60センチほどの魚体は、堂々としている。体をわずかにしならせると、
スイ?
と、体を一直線にして、水の抵抗を少なくして、進んでいく。そして、だいぶと行くと、体をあおって、オラヨッ、って感じで
クイッ
と曲がっていく。オラヨッ、 クイッ、 オラヨッ、 クイッ、
と曲がっていく。
その時の動きには、最低限の力で合理的に曲がっていくのではなく、ちょっと遊びが入っている。自分の力を誇示するような、すこしオーバーなあおりが入っている。そして、曲がると、体を一直線にして、
スイ?
そのリズムを楽しんでいる。
去年の3月、大阪のOBPでたんぽぽの家が主催する「ケアする人のケア」セミナーでワークショップを行った。僕は、身体をいろいろ動かしてみるワークショップを行った。その中で、ombak banyu(水の波)というジャワ舞踊の動きをみんなで試してみた。まっすぐ立って、左右に振り子のように振れるだけのダンス。
窓の外には、春の日差しを受けた大阪城がドーンと大きく見えている。少し高い視線からみる景色がとてもきれいで、気分良く、音楽に合わせて、
ぶら? ぶら?
と左右に揺れた。しばらくやった後に、参加者のおばあさんが口を開いた。広島の田舎に住んでいて、100歳近いお母さんを介護している、そうだ。老人が老人を介護する時代。僕の祖母も98歳で曾祖母が亡くなるまで6年ほど介護をした。で、そのおばあさんが、
とても気持ちが良かった。鷹になったみたいな、空をとんどるような気がした。
と、感想を聞かせて下さった。想像力のダンスだ。
スイ?
と、体を一直線にして、水の抵抗を少なくして、進んでいく。そして、だいぶと行くと、体をあおって、オラヨッ、って感じで
クイッ
と曲がっていく。オラヨッ、 クイッ、 オラヨッ、 クイッ、
と曲がっていく。
その時の動きには、最低限の力で合理的に曲がっていくのではなく、ちょっと遊びが入っている。自分の力を誇示するような、すこしオーバーなあおりが入っている。そして、曲がると、体を一直線にして、
スイ?
そのリズムを楽しんでいる。
去年の3月、大阪のOBPでたんぽぽの家が主催する「ケアする人のケア」セミナーでワークショップを行った。僕は、身体をいろいろ動かしてみるワークショップを行った。その中で、ombak banyu(水の波)というジャワ舞踊の動きをみんなで試してみた。まっすぐ立って、左右に振り子のように振れるだけのダンス。
窓の外には、春の日差しを受けた大阪城がドーンと大きく見えている。少し高い視線からみる景色がとてもきれいで、気分良く、音楽に合わせて、
ぶら? ぶら?
と左右に揺れた。しばらくやった後に、参加者のおばあさんが口を開いた。広島の田舎に住んでいて、100歳近いお母さんを介護している、そうだ。老人が老人を介護する時代。僕の祖母も98歳で曾祖母が亡くなるまで6年ほど介護をした。で、そのおばあさんが、
とても気持ちが良かった。鷹になったみたいな、空をとんどるような気がした。
と、感想を聞かせて下さった。想像力のダンスだ。
(佐久間新)
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