Gamelan Marga Sari -Blog-

*ガムラン マルガサリ*のメンバーによるブログです.
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
鬼のつぶやき その2 (「桃太郎2006」特集)
 先日、9月10日に碧水ホールで「桃太郎全場公演」を行いました。204名の方が来場して下さいました。僕自身もなんとか鬼を務めることが出来ました。
公演直後にマルガサリメーリングリストに鬼役としての感想を送りました。ここに引用します。「桃太郎」の舞台裏がかいま見えるでしょうか・・・

――――――――――
まだ、興奮冷めないままですが、感想を書いておきます。

 大勢の観客の前で、じじいのパフォーマンスから始まった。緊張感がみなぎっている。始めはどうしたってそうなる。そんな中で真さんがまずまずうまくこぎ出した。芝刈りの1発目の音がホールにこだました。その音を聞いて、踊る感覚が目覚めた。バンブーダンスにうまく入れた。とにかくこの感覚を目覚めさせることなく、無理に踊ってはいけない。そのまま楽屋へ戻った。4人のダンスはどうだったのか、また感想を聞かせてもらいたい。非常に苦労したシーンだ。加奈ちゃんと本番後の2次会の後、ちょっと喋った。やっと、ダンスがどうしたら面白くなるのかがちょっと分かったかなぁ、と感想言ったら、彼女も何とも言えないいい顔で頷いてくれた。
 ここのパートは今後に向けて、ますます充実させたいと思っている。普段の練習から、パフォーマンス力を上げる訓練をやりたいと思う。このことは、舞台に上がる人間として必要なことだと思うし、パフォーマンス力を上げれば、普段の生活でもおおいにいい影響があると思う。ジャワの先生達が自然に桃太郎に入ってすばらしい演技をしてくれるのは、彼らがパフォーマンス力に優れているからだと思う。

 2場の牛。立ち上がって袖から入っていった。あくまでも、牛を演じる村人を意識させるためだ。人間が動物を演じる時に、芸能やダンスが始まる。動物の野生のパワーをもらうのだ。全体として、たっぷりと踊れたのでよかった。最初の直線の踏み出しは、もっと力強くする必要がある。去るタイミングが音楽より、だいぶ早くなってしまった。もう少しその瞬間だけでなく、流れをよく聞かなければならない。牛を左右に大きく揺らし、その勢い使って回転する動きをうまくマスターしたい。今後の自分の課題です。
 2場の鬼。もっと演じられるだろう。もっともっと芝居も上手になりたい。最初に、花子役のツェッペリを見た時に受けた純粋なショックを維持するのは、やはり難しかった。登場するところは、盆踊りが熱狂していき、エジャナイカ!エジャナイカ!の狂気に至り、鬼が誘われて出てくる感じにしたかったが、今回はうまく意図を説明することが出来なかった。鬼が出ていくと、音楽もすぐ変わり、村人もすぐ逃げまどってしまった。もう少し、エジャナイカ!を一緒に踊りたかった。

 3場。船着き場のシーンまで楽屋でストレッチ。客席の笑い声が聞こえていたので、うまくいったのだろう。客席をうまく味方にするのが重要なシーンだ。桃太郎がカイをもらうのに苦労していた。3場では、信念、洞察力、知力、体力などが試され、最後には機知やコミュニケーション能力が問われるところ、桃太郎の奮起に期待したい。演奏者が鬼の面を着けて、その後どう終了するのか、客電をつけるタイミングなど、工夫が必要。

 4場。とにかく予定調和にならないように、本当の混沌があらわれるように、力一杯の攻撃を仕掛け、陣形を乱し、皆の混乱を狙った。ここのところ数回のリハでやった数倍のパワーで乱入した、何度も息が乱れた。音楽に乗って暴れまくった。音はリハの時とは全然違って、心がざわめいて、身体が勝手に動いた。ボールが出てきてからは体力勝負だった。鬼にとって戦いは喜びであり、自分の表現だったのだが、その余裕がだんだんとなくなり、やがて踊ることを停止しなければならない状態になった。太郎が必死で戦いを挑んできた。今までで最高に挑んできた。分けるかもしれない、と思った。しかし、今回は絶対負けられない。踊りが投げ捨てられ、暴力がにじみ出てきた。暴力と表現のぎりぎりの境界を渡った。太郎から紐もぎ取り、首にかける瞬間、二人の間に信頼が生まれた。思い切りやり合った後に生まれる信頼。しっかりと殺してあげた。もう、踊ることは出来なかった。そこに存在するだけ、歩くだけ、停まるだけ。踊りの停止。

 5場。衣装を直す余裕も暇もなく始まる。直さなくてよかったのだろう。ただ、背負い歩く。踊りも芝居もしない。何もなくなる。空気が透明になってゆく。カラスの羽が空気を切ってくように回転し、足首を転がし歩いて立ち去った。左目が上っていく銀の筋を見ていた。時が逆回転するように布が落ちていった。
(佐久間新)
スポンサーサイト
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Copyright © 2017 Marga Sari All Rights reserved.
Designed by aykm
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。