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Gamelan Marga Sari -Blog-

*ガムラン マルガサリ*のメンバーによるブログです.
カエルナイトのお誘い
カエルナイトのお誘い

去年の5月22日、砂連尾さんがカエルの声が聞きたいと我が家へやって来た。わたしもわたしもと少し人数が増えて、結局10名ほどがオールナイトでカエルの声を聞いた。すこし寝てしまったけど・・・。この日は、雨で夜明けの奇跡のアンサンブルは聴けなかった。

2008年5月8日の早朝、トイレに起きた僕は、耳を疑うような音を聞いた。家の前にある屏風のような山を背景とする棚田から、心地いいアンサンブルが聞こえていた。それ以来、前々から気になっていたけれど、ますますカエルの声が気になるようになった。

我が家の周辺は、鴻応山や妙見山といった700メートル弱の山に囲まれたクレーターのような盆地になっていて、西の谷、東の谷、南の谷といった地名がついている。そこに棚田が広がっている。その棚田には何万ものカエルが住んでいて、声を競っている。谷の夜は静かなので音はかなり良く響く。スペース天から1.5キロ以上離れたUさんのおばさんも夜中に物干に出るとガムランの音が聞こえてくると言っている。クレーターに響き渡るカエルの音は、全体としておおきなうねりを感じることがある。それでいて、ひとつひとつの音もクリアに聞こえるのだ。交じりあっているようで、交じりきっていない感じ。自己主張してないようで、そっと主張している感じ。

夕方始まるカエルのアンサンブルは、夜が更けるとともに盛り上がり、山の際がうっすらと色を変える頃に、力の抜けたすべての音が、波にもまれた石のような丸みを帯びて響きはじめる。きっと、一晩中、カエルたちは聞くともなしに音を聞きあっているのだと思う。その最後に、鳥の声と入れ替わる直前に、あらわれる奇跡のアンサンブル。そしてまた夕方になると、砂時計をひっくり返したように、ふたたび合唱が始まる。でも、砂時計と違って、合唱は1年のサイクルの中ですこしずつ移ろっていくし、きっと、何十年何百年何千年のサイクルの中でも移ろっていて、今このときに聞こえるアンサンブルは、当たり前だけど、2度とやってこない。

2度とやってこないので、いつ聞いてもそれなりにいいのだけれど、せっかくみんなで聞く日は、なるべくいい感じになればいいなあと祈りながら、去年のつぶやきを拾ってみた。やはり5月の半ばから6月にかけてがいいみたい、きっと月や雨も影響している。今年は、5月28日の夜にカエルナイトをやります。自由集合自由解散です。雑魚寝ですが我が家で寝られます。カエルの音を聞いて、家に戻っておしゃべりして、また様子を見に行って、という感じです。今年は、すこし足を伸ばして、クレーターの端っこや隣のクレーターへもナイトカエルピクニックに出かけたいと思っています。その日は、土曜日でマルガサリの練習がスペース天であるので、まずはガムランを聞いてからというのがいいかもしれません。

カエルナイト
日時:5月28日(土)夕方より~5月29日(日)朝まで
   マルガサリのガムラン練習 17時頃~21時@スペース天
   カエルナイト 一晩中
場所:佐久間家 スペース天 棚田など
   (大阪府豊能郡豊能町牧周辺)
   阪急宝塚線池田駅からバス「余野・牧行き」で50分
   国道423号線で、池田または亀岡から30分
持ち物等:懐中電灯、録音機などご自由に。寒いと思いますので、暖かい格好でお越し下さい。

来られる方は、メールでも、電話でも、メッセージでも構いませんので、お知らせください。   


参照:カエルメモいろいろ

奇跡のアンサンブルのブログ
2008年5月3日
http://margasari01.blog63.fc2.com/blog-entry-232.html
夜明けのカエル
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