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Gamelan Marga Sari -Blog-

*ガムラン マルガサリ*のメンバーによるブログです.
小桜ちゃん
水曜日はクリスマスイブ。朝からイウィンさんとともにブナのプレゼント探しに出かけた。山を下って箕面の駅前にあるペット屋を訪ねる。間口1間ほどの店で、おじいさんが一人でやっている。文鳥を探しに来たのだ。

日頃から、ブナは神社で、ガラガラと鳴らしてお祈りするのが好きだ。
「何お願いしたん?」
「赤ちゃんが来ますように!」
「・・・ ・・・。」

また別の神社で、ガラガラ。
「何お願いしたん?」
「生きた!イヌが欲しい!」
「・・・ ・・・。毎日散歩せなアカンねんで・・・。ジャワへ行ってる時はどうするん?」

などとごまかし続けたが、一人っ子だしなぁ・・・。小鳥くらいは飼えるかな、と思って出かけたのだ。

ペット屋のおじいさんが頭や肩に小鳥を乗せたまま、いろいろ説明してくれた。文鳥もいた。白いのん、まだらのん、グレーのん。かわいいなぁ。そして、次におじいさんが説明してくれたのが、うぐいす色のインコ。生後1か月あまりで、まだエサやりをしている小さなインコ。目玉がパチリパチリと動いている。

いろいろ迷ったが、結局これにした。小桜インコ。

鳥カゴとヒナ用のエサも買って帰宅した。午後からは、かたわらに置いて家で翻訳の仕事をした。全然鳴かずにじっとしている。夕方、保育所へブナを迎えに行く。もちろん、インコのことは内緒だ。そのままイウィンさんのパート先へブナを送って行った後、僕は帰宅し、小桜ちゃんを車に乗せて、京都へ向かった。鳥カゴをぶら下げて舞踊教室へ行き、レッスンをした。小桜ちゃんは、ガムランを聴いてリラックスしている様子。

再び帰宅し、ブナの寝静まった後、サンタになって、プレゼントの準備完了。クリスマスイブの父親って滑稽だなぁ。
(佐久間新)


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シベリア鉄道
日曜日は終日、本町のインドネシアレストラン「チタチタ」で、インドネシア語のレッスンである。18日から、港区のギャラリーで、林加奈さんと坪井湯湯さんの展覧会が始まっていたので、見に行くことにした。せっかくなので、ちょっとカラダとココロのバランスを崩しているハラダさんを誘っていくことにした。

加奈さんと湯湯さんは、ガムランを通じて知り合った友人である。ふたりとも結構長いつきあいになる。加奈さんとは、今年の夏インドネシアで、桃太郎対鬼で何度も闘った。いつの頃か、ふたりがユニットを組み、作品を作り始めた。僕がはじめて見たのは、2007年5月のCAP HOUSEでだっただろうか?その時は、「ふたりとも、変なことをはじめたなぁ!」という感想で、正直、何がやりたいのかあまりよく分からなかった。

その後、ふたりがシベリア鉄道に乗って作品づくりをすると聞いた。「面白そうだ。ほんまにやるんや。」と、ちょっとびっくりした。今回の展覧会は、2007年秋に彼女たちがシベリア鉄道に乗って、作品を作りながら旅をした、その記録映像と作品の展覧会だった。

ハラダさんが遅刻したこともあって、ギャラリーに着いたのは、18時20分頃だった。映像作品が50分で、19時には閉まると聞いていたので、心配したが、オーナーの方が、「自宅ですから、大丈夫ですよ。」と言って下さった。映像は後半にさしかかっていて、旅の終了間際だった。ふたりは、中東のカタールにいた。シベリア鉄道でモスクワへ着いた後、北欧を経て、アラブの国まで旅が続いていたのだ。

50分間、映像に引きつけられた。中国から、ロシアへの旅。地平線、湖、夕焼け、揺れ続ける車内、人の良さそうな車掌達や同室の西洋人、中国人。加奈さんと湯湯さんも、表情が段々と変わっていく。薄皮がめくれて、新鮮なふたりがあらわれてくる。とてもいい顔をしている。絵を描いたり、パフォーマンスしたり、とっても自然でいい感じ。小さなボールに張ったお湯で、足湯をしているのがとても気持ちよさそうだ。

列車がモスクワへ着く直前。何気ないシーンが現れる。とてもいいシーンに出会ったという声が入り、説明の文字が流れる。線路脇の空き地に、山羊を散歩させる老婆が通りかかる。小さなトラックが通りかかり白い排気ガスを巻き上げる。そんな何気ないシーンである。

長い旅を続けた末に出会う一瞬の奇跡。
旅をした人だけが見られる光景が切り取られている。


展覧会は12月28日まで行われています。加奈さんから来たメールを引用しておきます。

・・・ ・・・

2008年12月18日?12月28日(24日
はお休み)
11:00?19:00(最終日は17:00まで)

「グランマ・ホタテとホホホ美人は、行方不明になった妹を探し
に、シベリア鉄道で旅に出た」
林加奈+坪井湯湯 展覧会 
@ギャラリーはたなか(弁天町駅徒歩15分、港区役所斜め向かい)
大阪市港区磯路2-11-5
06-6572-5987

DMはこちら
http://kananagainformation.seesaa.net/archives/20081218-1.html

2007年秋、旅先で共同制作したドローイング、ドキュメンタリ映
像、パフォーマンスなどの展覧会です。
12月27日18:00?旅先で制作・上演した紙芝居パフォー
マンスを上演します。

作家在廊確定日
林:18、23、25、27、28日
坪井:18、20、23、27、28日
スケジュールは変更になる場合があります。作家ブログなどで直前
にご確認お願い致します。

林加奈http://blog.goo.ne.jp/kananagano
坪井湯湯http://yuyutsuboi.exblog.jp/

・・・ ・・・

僕は、ちょうど同じ頃、イギリスとオーストリアを旅していました。その時のことも、再び思い出しました。
(佐久間新)
後ひとつ
ウロコ通信83に書いた3つのイベントの内、ふたつが終了しました。

12月12日京阪中之島線なにわ橋駅のB1での哲学コレージュには、50人近い人が参加してくれました。ペットボトルを使ったワークを3種類しました。

・・・ ・・・
最初にしたのは、ペットボトルに水を半分入れて、それを揺らして、
タップン、タップン、
と音をさせるワーク。同じような音がコンスタントに鳴るようにキープする。

水が左右に揺れる時の重みを感じるのがコツだ。これを感じるには、からだを脱力させる必要がある。また、音に耳を澄ませて、やってみると意外とうまくいくかもしれない。
・・・ ・・・

参加者の皆さんは、わりとすぐにできる人もいれば、ちょっと苦労している人もいました。しかし、みなさん入り込んでいるようでした。次第に、音がそろってくると、いろんなタップン、タップンが聞こえてきて、50人の水の音がとても美しかったです。

僕は初対面だったのですが、コンテンポラリーダンスの手塚夏子さんがご主人と息子のきりん!クンと、神奈川からやって来てくれました。野村誠さんが「縁」になっているのでした。手塚さんのブログにその時のことが詳しく載っているので続きはそちらで・・・、
http://natsukote-see.blogspot.com/


土曜日は、京都四条烏丸のshin-biギャラリーで、インド舞踊の野中ミキさんが主催するコンサートに出演しました。
オディッシー(野中さん)、ジャワ舞踊(イウィンさん)、ジャワ舞踊(佐久間)、トーク(野中+イウィン+佐久間)、オディッシー(野中さん)、オディッシー(野中さん)、ジャワ舞踊(イウィンさん+佐久間)
という全2時間の充実プログラムでした。

インドとジャワの古典舞踊が続くと、だんだんとなめらかで湿った空気が堆積してきました。こぢんまりとしたギャラリーで、そんな空気をからだにまとって踊るのがとても気持ちよかったです。

さて、残る一つは下記のイベントです。
こちらもたまたま野中さん。能管の野中久美子さんとの即興がいい感じになりそうです。先日、岩茶房での打ち合わせの際に、能管を聞かせてもらったのですが、思わずからだとこころが揺すぶられました。とても相性が良さそうです。

・・・ ・・・
岩茶は飲むと、とてもいい気持ちになります。僕には、特によく効くみたいで、すぐにハイになって幸せな気分になります。
中国歴代皇帝は冬至から数日間古典音楽を楽しみ、天を祭る盛大な儀式を行ったそうです。岩茶房お薦めの新茶3種とお菓子も楽しめます。

岩茶房京都・年末特別企画
ジャワ舞踏と能管と岩茶の妙香で繰り広げる冬の宴
日時:12月23日(火祝) 14:00?16:00(13:30開場)
場所:ちおん舎
    京都市中京区衣棚通三条上ル突抜町126
    Tel 075-221-7510 Fax 075-213-5418
出演:野中久美子(能管)、佐久間新、佐久間ウィヤンタリ
会費:5000円(岩茶3種、特別薬膳菓子付き 要予約 定員35名)
企画:岩茶房
予約・問い合わせ:岩茶房京都 Tel/Fax 075-211-3983
・・・ ・・・

お近くの方はぜひどうぞ!
(佐久間新)

2年ぶり
寒くなってくるとおいしいのがカブラ。
毎週日曜の朝、我が家から歩いて1分のところに朝市が出る。冬場は野菜が少ないが、この日曜からカブラが出始めた。

むいてスライスしてそのまま食べる。みずみずしくてなめらかで柿のような食感。そして、ほんのりと甘い。う?ん、うまい!!

何も付けないのがいい。試しにポン酢を付けてみたこともあるが、ダメである。味が強すぎる。茎はザクザクと切って、ジャコと一緒に油炒め。これもうまい。

牧の朝市の野菜はなんでもうまいが、冬のカブラと夏のツルムラサキが最高だ。ツルムラサキも茹でただけ、これが一番うまい。

火曜は、石橋でジャワ舞踊のレッスン。今日は、見学者があった。京大の大学院で人類学の勉強をしている中国人留学生のLさんが、寒空にほっぺを赤らめてやって来た。

日本へ来て3年だが、日本語が本当に上手だ。聞けば、2年前に、京大の能研究会の公演にゲスト出演をしたのを見たそうだ。その時の印象が熟成され、2年経ってやって来たのだ。

この公演は、京都の岡崎にある観世会館が会場だった。伝統ある能舞台は、研ぎ澄まされた空間で、そこへ立つと、

動けば動くほど自分の首を絞めるぞ、
無駄な動きは出来ないぞ、

という空気が感じられた。

何も付けないカブラのように踊りたいなぁ!

参考までに、2年前の日記です。
http://margasari01.blog63.fc2.com/blog-entry-136.html#more
(佐久間新)
ウロコ通信83 書きました
12月1日月曜日、ブナを迎えに保育所へ行くと、わずかにオレンジ色が残った西の空に、金星と木星と三日月が鮮やかに輝いていました。「笑ってるみたい!」「そやな。」と、グラウンドでしばし見とれていました。金星と木星が目に、三日月が口になっていたのでした。
家へ帰ってくると、イウィンさんが干し柿を作っていました。紐でつないで100個の柿を軒先にぶら下げました。今朝は随分冷えて、干し柿の下にある水盤の水が凍っていました。
寒いのもまた冬の楽しみです。と、強がってられるのも今の内でしょうか・・・。

さて、公演情報です。
大阪と京都でのワークショップと公演3件です。ちょっと長くなります。

1件目
10月にできた京阪電車中之島線なにわ橋駅地下1階コンコースにある「アートエリアB1」でのワークショップ。大阪大学コミュニケーションデザイン・センターが企画制作しています。

大阪大学では、玉地さん(理学療法)、本間さん(哲学)、志賀さん(コンテンポラリーダンス)、そして西村ユミさん(看護学)とは、時々集まって「からだ」について、甘いものを食べながら話し合っています。この集まりの延長で、今年のはじめに阪大のオレンジカフェで長時間のワークショップをしました。みんなでひたすら腕を振り続けたり、それをネタにみんなでゆっくりと話し合ったり、面白い会になりました。今回も、からだを動かして、みんなでいろいろ感じたり、考えたりしたいと思っています。

中之島哲学コレージュ 哲学セミナー第4回
「からだは考える」
日時:12月12日(金) 19:00?21:00
場所:京阪電車中之島線なにわ橋駅地下1階「アートエリアB1」
ゲスト:佐久間新(ジャワ舞踊家)、玉地雅浩(理学療法士)
カフェマスター:本間直樹(大阪大学CSCD教員)、志賀玲子(大阪大学CSCD教員)
定員:50名
お問い合せ:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 
        Tel 06-6816-9494
e-mail cscd@ns.jim.osaka-u.ac.jp
(無料、当日先着順、入退場自由)
詳細は下記のウェブサイトでご覧下さい。
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/activity/view/230?mode=0&page=1&discipline=&activity=&staff=&keyword=

2件目
アジアダンススクエアでも、一緒にやっているインド・オディッシィ舞踊の野中ミキさんが企画する「Kabhi Kabhi Odissi Vol. 2」に出演します。
インドの古典舞踊オディッシィとジャワ舞踊がじっくりと楽しめると思います。ジャワ舞踊は、イウィンさんと僕がそれぞれのソロ舞踊とデュエット舞踊を踊る予定です。

Kabhi Kabhi Odissi Vol. 2
インドネシアとインドの古典舞踊
日時:12月20日(土) 17:30開演(17:00開場)
場所:shin-bi (四条烏丸下ル COCON烏丸ビル3F)
    地下鉄烏丸線四条駅2番出口直結
    阪急京都線烏丸駅23番出口直結
出演:野中ミキ(オディッシィ)、佐久間新、佐久間ウィヤンタリ
チケット:予約 2500円 当日 3000円 (定員50名)
予約・問い合わせ:shin-bi
Tel/Fax 075-352-0844
e-mail: info@shin-bi.jp
URL: http://www.shin-bi.jp/
主催:Odissi Dance Studio Kamala Kala Pitha
共催:shin-bi

3件目
京都烏丸蛸薬師にある中国茶のお店「岩茶房」主催の催しです。今年の春は、たんぽぽの家でも岩茶+ジャワ舞踊のイベントをしました。相性はバッチリです。今回は、能管の野中久美子さんとも共演します。先日、「岩茶房」で打ち合わせをした時に、すばらしい響きを聞かせてくれました。こちらもジャワ舞踊と相性バッチリだと思います。当日は、能管と一緒に踊ってみたいと思っています。
岩茶は飲むと、とてもいい気持ちになります。僕には、特によく効くみたいで、すぐにハイになって幸せな気分になります。
中国歴代皇帝は冬至から数日間古典音楽を楽しみ、天を祭る盛大な儀式を行ったそうです。岩茶房お薦めの新茶3種とお菓子も楽しめます。

岩茶房京都・年末特別企画
ジャワ舞踏と能管と岩茶の妙香で繰り広げる冬の宴
日時:12月23日(火祝) 14:00?16:00(13:30開場)
場所:ちおん舎
    京都市中京区衣棚通三条上ル突抜町126
    Tel 075-221-7510 Fax 075-213-5418
出演:野中久美子(能管)、佐久間新、佐久間ウィヤンタリ
会費:5000円(岩茶3種、特別薬膳菓子付き 要予約 定員35名)
企画:岩茶房
予約・問い合わせ:岩茶房京都 Tel/Fax 075-211-3983

長くなりましたが、よろしくお願いします。
寒くなってきました。皆様ご自愛下さい。
(佐久間新)
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