1.いまなぜ桃太郎なのか??新たな解釈の可能性を求めて
『桃太郎』は誰でも知っている民話です。しかし実は、古くは秀吉の朝鮮征伐から第二次世界大戦に至るまで、しばしば「戦意高揚のシンボル」として用いられてきたという歴史があります。読み手が応援し、憧れる主人公である桃太郎自身が、「戦い」や「侵略」の担い手であるという側面から見ると、タブーをはらんだ物語であると言えるかもしれません。物語の性質ゆえ政治的にも利用されてきた桃太郎というヒーローを、そのような意図から救出して、新たな生命を吹き込むこと、それがマルガサリ版『桃太郎』の出発点にあります。
『桃太郎』は誰でも知っている民話です。しかし実は、古くは秀吉の朝鮮征伐から第二次世界大戦に至るまで、しばしば「戦意高揚のシンボル」として用いられてきたという歴史があります。読み手が応援し、憧れる主人公である桃太郎自身が、「戦い」や「侵略」の担い手であるという側面から見ると、タブーをはらんだ物語であると言えるかもしれません。物語の性質ゆえ政治的にも利用されてきた桃太郎というヒーローを、そのような意図から救出して、新たな生命を吹き込むこと、それがマルガサリ版『桃太郎』の出発点にあります。
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