羽は、広場の端へと僕を引いていった。磁石の同じ極を合わせたような感じ。行くことが出来ない方向があり、かつ、いくつかの通り道が与えられている、そんな力だった。途中で止めることは出来そうだが、止めたいとは思わなかった。なんとか力の通り道を選びながら回り込んで、みんなのいる近くへ引っ張られて行った。変な表現になるが、まさにそんな感じだ。羽の力とコミュニケーションを取っている感じ。こちらが全面的に羽に乗っていくと、どこまでも力が増幅して、止まらなくなるし、こちらが力を入れすぎると、今度は力が消えてしまう。もちろん、その時は、そんなことも考えられない。後で考えれば、多分そうなのだと言えるだけだ。
確かに、力が働いているのが確信できたので、人を呼んでみた。
「真さん、羽が勝手に動いて行きますよ。僕の力じゃないって分かりますか?」
「・・・・・・」
信じないようなので、ちょっと羽に乗ってみた。どんどん力が増幅する。調子に乗りすぎて止まらなくなってきた。
「真さん、ちょっと助けて!動きが止まらなくなった。」
真さんが機転を利かして、短い竹筒を持ってきた。方向をうまく調節して、なんとか筒に羽を放り込んだ。ストン、と落ちた。
確かに、力が働いているのが確信できたので、人を呼んでみた。
「真さん、羽が勝手に動いて行きますよ。僕の力じゃないって分かりますか?」
「・・・・・・」
信じないようなので、ちょっと羽に乗ってみた。どんどん力が増幅する。調子に乗りすぎて止まらなくなってきた。
「真さん、ちょっと助けて!動きが止まらなくなった。」
真さんが機転を利かして、短い竹筒を持ってきた。方向をうまく調節して、なんとか筒に羽を放り込んだ。ストン、と落ちた。
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