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Gamelan Marga Sari -Blog-

*ガムラン マルガサリ*のメンバーによるブログです.
非筋肉系のダンス
昨日は、京都で教えているジャワ舞踊の教室へ行きました。たまたま、他の方々が休みだったので、Mさんひとりでした。Mさんは、ジャワ舞踊の講座に来られて、半年ぐらいになります。
いつもレッスンは、ストレッチから始め、
次に、足を合わせてまっすぐに立ち、ただガムランのリズムに合わせて、左右に揺れる、
「波 ombak banyu」
の動きをやります。
Mさんは苦戦していて、よくバランスを崩して、「おっとっと・・・」になっています。

昨日はひとりだったので、少しリラックスして、ゆっくりお話をしました。そうすると、
「わたしは筋肉が嫌いで、柔らかいのが好きなんですよ。だから、スゴイ努力して、筋肉がつかないように生きてきたんです。」
「エレベーターやエスカレータには絶対乗って、車で行けるところは絶対車で行く。荷物もなるべく持たない、どうしてもの時は、肩から提げるんです。」
半分冗談めかしてだけど、結構本当みたいです。
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ジョグジャのご一行 怒濤の5日間
 僕は留学中、そしてそれ以降も本当にジャワのお世話になっている。舞踊を教えてくれる先生達は本当にねばり強いし、丁寧だ。また、ジャワ舞踊を習うにつれて、本当にいろいろな発見があり、それを通じて、人間として大いに成長させてくれる。なので、ジャワの人が困っていれば、当然大車輪で応援しなければならない。そんな機会に巡り会えるのは、大きな喜びであるし、こういった体験も、自分の舞踊に反映されるのだと思っている。

 9月20日から24日まで、ジョグジャから3人やってきて、チャリティコンサートを行った。サンティヨさん(舞踊の名手)とララスさん(女性舞踊のホープ)とプリヨさん(州政府の方)である。ジョグジャでも顔なじみのある人たちである。
 彼らは自費で渡航し、京都で「ジャワ島地震復興チャリティ 府民ガムランコンサート」と題し、立命館大学でチャリティ・コンサートを行った。彼らの意気に答えて、マルガサリ、立命館大学、京都府が協力をした。

 何もかも手弁当のイベントで、かつ人でも少なかったので、僕の活躍できる場面がやってきた。折しも我が家には、マルガサリのガムランの先生であるラハルジョさんも6週間滞在しており、賑やかな日々となった。 分刻みのスケジュールだったが、みなさん京都滞在を楽しんでくれたようだ。

以下は、大車輪の4日間の日記というか、メモである。
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クリスタルビル
 大阪城横のビジネスパークに、クリスタルビルという名のビルがある。ガラス張りの30階を越す高層ビルだ。その横に、松下ツインタワーとIMPビルがあり、この2つのビルを繋ぐ渡り廊下がある。そこを歩きながら横を見ると、クリスタルビルの正面が見える。試みにクリスタルビルの真っ正面を探し、真ん前に立ってみた。ジャワ舞踊を踊る時のように、背筋をしっかり伸ばして立ってみた。すると、背筋がビルと一体化するように感じられ、いつもより自分が安定したように感じられる。すくっと、堂々100メートルの身長になった気分。のそっ、のそっと歩き出せば、大阪城を下に眺めるゴジラの気分も夢じゃない。
(佐久間新)
能舞台でジャワ舞踊
 11月10日、京都観世会館で行われた京都大学観世会の定期公演に出演した。学生による能の演目の間に、特別企画としてジャワ舞踊の上演が行われた。ジャワ舞踊の仲間である采女直子さんが能を習っており、それが縁で実現した企画だ。能舞台に上がって踊れる機会、ましてや観世会館で踊れる機会など滅多にない。
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「宝塚音楽回廊」に参加します
 「ガムランを救え!」プロジェクトが参加するイベントとして、マルガサリのメンバーも「宝塚音楽回廊」オープニングステージに演奏で参加します。

■日時:2006年11月11日(土)13時?18時(ガムランの演奏は12:40?/13:30?)
■場所:Gコレクション前広場(兵庫県宝塚市 阪急宝塚駅すぐ)
■入場料:Gコレクション前広場での入場は無料です。
   (他の会場にはフリーパスチケットが必要です
    →詳しくはこちら http://www.zukaon.com/)
■主催:宝塚音楽回廊実行委員会/宝塚市文化振興財団/エフエム宝塚
■お問合せ先:宝塚音楽回廊実行委員会
   Tel.→0797-85-8844
   E-mail→otoiawase@zukaon.com

各会場のプログラムや出演者は、下記をご覧ください。
* 2006宝塚音楽回廊 プログラム
   http://blog.livedoor.jp/zukaon/archives/cat_50018120.html
* 2006宝塚音楽回廊 出演者情報
   http://blog.livedoor.jp/zukaon/archives/cat_50017612.html
カラスの羽 パート3
 羽は、広場の端へと僕を引いていった。磁石の同じ極を合わせたような感じ。行くことが出来ない方向があり、かつ、いくつかの通り道が与えられている、そんな力だった。途中で止めることは出来そうだが、止めたいとは思わなかった。なんとか力の通り道を選びながら回り込んで、みんなのいる近くへ引っ張られて行った。変な表現になるが、まさにそんな感じだ。羽の力とコミュニケーションを取っている感じ。こちらが全面的に羽に乗っていくと、どこまでも力が増幅して、止まらなくなるし、こちらが力を入れすぎると、今度は力が消えてしまう。もちろん、その時は、そんなことも考えられない。後で考えれば、多分そうなのだと言えるだけだ。

 確かに、力が働いているのが確信できたので、人を呼んでみた。

「真さん、羽が勝手に動いて行きますよ。僕の力じゃないって分かりますか?」

「・・・・・・」

信じないようなので、ちょっと羽に乗ってみた。どんどん力が増幅する。調子に乗りすぎて止まらなくなってきた。

「真さん、ちょっと助けて!動きが止まらなくなった。」

真さんが機転を利かして、短い竹筒を持ってきた。方向をうまく調節して、なんとか筒に羽を放り込んだ。ストン、と落ちた。
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カラスの羽 パート2
 8月27日の「音楽ノ未来・野村誠の世界」コンサートの前日、集合時間より早めに水口に着いた。木、金、土、日と4日間連続である。我が家のある豊能町から100キロちょっと、2時間余りの運転だ。普通は名神を栗東でおり、1号線で向かうのだが、僕は毎回違う道を通る。なるべくいろんな道、小さい道を選んで走るようにしている。この日は、京滋バイパスを瀬田東で下り、信楽を経由して307号線で水口へ向かった。水口へ入る前に峠があり、一瞬、水口が一望に見渡せる。町の真ん中にお椀を伏せたような山がある。

あっ、あった、あった。あそこにしよう。

古城山。標高282,9メートル。車で途中まで上がれるのを確認し、待ち合わせのホテル ニューミフクへ向かった。
 総勢10名。野村誠、野村幸弘、尾引浩志、片岡祐介、林加奈、中川真、スボウォ、アナン、赤羽ミキ、そして僕。みんな思い思いの楽器を持って頂上を目指した。僕はダンスなので手ぶら。山を登っていくと、あちらこちらにカラスの羽が落ちていた。きれいだったので、ひとつ、またひとつと拾っていった。頂上手前の平らになった林で、ひとまず腰を落ち着けることにした。僕たちの即興に、始まりの合図はない。
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カラスの羽 パート1
 少し前のことになるが、8月27日に滋賀県の碧水ホールで「音楽ノ未来・野村誠の世界」というコンサートがあり、出演した。野村誠さん以外には、野外での即興を中心とした活動を行っている「アジア・プロジェクト」のメンバーである僕、中川真さん、野村幸弘さん、ジャワのスボウォさん、そしてタイのアナンさん。それから、NHK教育の番組「あいのて」に出演中の尾引浩志さん、片岡祐介さん、林加奈さんらが参加した。そこに一般申し込みの方々も加わってコンサートに出演した。
 「アジア・プロジェクト」は一昨年のタイ、昨年のジャワに続いて3回目のセッションになる。僕は去年のセッションから参加している。ジャワの誰も行かないような山の中にテントを張り、何日にも渡って即興を繰り広げた。ちょっと他にはないような体験だった。その時の模様は野村幸弘さんが撮影し、市販はされていないがDVDにもなっているし、野村誠さんのブログにも詳しく書かれている。
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/200505
このブログの5月11日以降のページに、「アジア・プロジェクト」のことが書かれている。

 日曜日のコンサートに先駆けて、碧水ホールの近辺で野外即興演奏を行い、それをDVDで撮影しようということになった。前々日は、水口城跡の水口高校のグランドで夕焼け空をバックに即興をした。きれいにトンボがかけられたグランドに高校球児が頭を下げて帰って行く。皆はグランドの隅の石垣に腰をかけて演奏し、僕はグランドの端を砂煙を上げて、走り回った。石垣のところへやってくるとカマキリが背中に留まったので、一緒にダンスをした。高い空の上で、飛行機が銀色に光っていた。
 即興の後、碧水ホール近くの定食屋で夕食を食べた。
「明日は、どこか森の中でやりたいね。」
と中川真さんが言い出した。真さんが何かひらめくと、僕が走り回ることになる。森かぁ!どこでやろうかなぁ。土地勘がないので、とにかく次の日にみんなより少し早く来て、探すことにした。タイトルのカラスの羽までたどり着かなかったが、長くなったのでここまで。パート2に続く。
(佐久間新)
ジャワ島地震復興チャリティ 府民ガムランコンサート 写真集
 2006年 9月23日(土) 立命館大学で行われたコンサートの写真です。
 コンサートの詳しい内容はこちらをどうぞ。
 また、この公演に関するレポートが「ガムランを救え!」プロジェクトのブログ内「ジャワ島地震復興チャリティー 府民ガムランコンサート報告(2006/9/23公演:佐久間新)」に掲載されています。ご覧ください。(関連記事=「ジョグジャのご一行 怒濤の5日間」)
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